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原恵一『百日紅 Miss HOKUSAI』、チェルフィッチュ『スーパープレミアムソフトWバニラリッチ』

2015/5/17(日)
原恵一監督『百日紅 Miss HOKUSAI』(2015/5/9から公開、90分)を、イオンシネマ久御山で鑑賞した。原作:杉浦日向子(1958-2005)、脚本:丸尾みほ、キャラクターデザイン:板津匡覧、美術監督:大野広司。
キャスト(声の出演)・・・杏:お栄、松重豊:葛飾北斎、濱田岳:池田善次郎、高良健吾:歌川国直、美保純:こと。

http://eiga.com/movie/80339/より
<江戸風俗研究家で文筆家や漫画家としても活躍した杉浦日向子の漫画代表作「百日紅」を、「カラフル」「河童のクゥと夏休み」の原恵一監督がアニメーション映画化。浮世絵師・葛飾北斎の娘で、同じく浮世絵師として活躍した女性・お栄が、父・北斎や妹、仲間たちとともに生きた姿を、江戸の町の四季を通して描く。アニメーション制作は、原監督作では初となるProduction I.Gが担当。声優には、お栄役の杏、今作で声優初挑戦となる北斎役の松重豊ほか、濱田岳、高良健吾、美保純、筒井道隆、麻生久美子ら豪華俳優陣が集った。>

原作を読んだり、予告編を観たから、すこし驚きが少なかったのが残念だったし、音楽などはすこし自分の感覚とは違うようにも思ったが、90分という長さでこの江戸浮世絵の作家とその社会風俗を完結に印象的に描くアニメーションというのはとても稀有だし、素晴らしいと思うことには変わりがなかった。
龍の絵を見れば『河童のクゥと夏休み』を思い出すし、走り続ける主人公の長回しのところは、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』のしんちゃんが東京タワーに上るシーンがダブってくる。


NHKで放映していたチェルフィッチュの「スーパープレミアムソフトWバニラリッチ」を録画していたので、ここの舞台を久しぶりに観た。動きやセリフの口語が昔観たものとテイスト的にはあんまり変わっていないのでびっくりした。もちろん動きはかなり具象的で、よりリラックスしている感じは強くなっていたが・

見終わって、この長さはすこし長いかとも思った。が、複雑さもちょうどいい具合でわかりにくさは殆ど無く、シンプルな構成でしかも興味深いなと、NHKで放映された録画ですが、見て思いました。バッハの平均律がこんなに合うとは思わなかった。
http://www.kaat.jp/detail?id=33116
<「スーパープレミアムソフトWバニラリッチ」
【作・演出】岡田利規

【出演】
矢沢誠 足立智充 上村梓 鷲尾英彰 渕野修平 太田信吾 川﨑麻里子

美術:青木拓也、衣装:小野寺佐恵(東京衣裳)、舞台監督:鈴木康郎、照明:大平智己、音響:牛川紀政、編曲:須藤祟規
コンビニ × バッハ × ソフトクリーム
バッハの平均律クラヴィーア曲集第一巻 全48楽章にあわせてコンビニエンスストアが描かれる。バイト店員、店長、客、本部スーパーバイザー、そして、陳列される数千種類の商品たち。
現代日本人の <聖地> 、コンビニで繰り広げられる、チェルフィッチュによる「黙示録(アポカリプス)」?!
コンビニを舞台にした芝居を作ろうと思ったのはなぜかというと、たぶんそれは、コンビニを相対化したかったからです。コンビニと自分を切り離すことができる可能性を、もっていられるようにしておきたかったのです。だって、それはとても難しいから。コンビニはわたしたちの内面に、あまりにも浸透していて。    岡田利規>


by kogure613 | 2015-05-17 22:57 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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