KIITOの3階で、NPO法人プラス・アーツの集まり。宇沢弘文『社会的共通資本の理論』

2015/5/28(木)
近大の授業は、先週の文化芸術振興基本法の解説の流れから、その第10条にある伝統芸能紹介の続きで、文楽と歌舞伎の比較がメイン。
仮名手本忠臣蔵の山科閑居の段を用いたが、いささか、予備知識を与えてから説明するべきだったかなあと思ったり、順番を歌舞伎から始めたほうがよかったかもとかあれこれ。
同法第11条の「芸能」の最初にある講談は、神田陽子さんの映像を使ったら大好評。でも、新作故のわかりやすさだったかも。

夕方、三ノ宮へ。時間つぶしで少し食べ過ぎるw

デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)の3階で、NPO法人プラス・アーツの集まり。
藤浩志さんらとご一緒。

指定管理者が決まってから後のKIITOの今をようやく観たかも。

指定管理者:iop都市文化創造研究所・ピースリーマネジメント・神戸商工貿易センター共同事業体
http://kiito.jp/about/establishment/
<1927年に輸出生糸の品質検査を行う施設として、ゴシックを基調とした神戸市立生糸検査所(旧館)が建設されました。1932年には国に移管し、国立生糸検査所(新館)が東に建て増しされ、神戸港の生糸の輸出は、大正から昭和初期にかけて最盛期を迎えます。
近代日本の産業や文化を輸出するための重要な拠点だった生糸検査所は、その後役割を終えましたが、また新たに、一時代を築いたまちや文化を継承し、新しい価値を生み出す創造の場となります。
2008年に、神戸市がユネスコ創造都市ネットワークのデザイン都市に認定され、その創造の拠点として、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)を2012年8月に開館しました。
KIITOは、デザインを人々の生活に採り入れ、より豊かに生きることを提案し、神戸だけでなく世界中をつなぐ、デザインの拠点となることを目指します。
神戸市の中心部三宮の海側に位置する地上4階建ての建物内では、デザインやアートにまつわるゼミ、レクチャー、展示、イベントを開催するほか、貸ホール、貸ギャラリー、貸会議室、クリエイティブラボ(オフィス入居)スペースなどがあります。>


宇沢弘文『社会的共通資本の理論』(2000年、岩波新書)を読んでいる。
http://archive.wiredvision.co.jp/blog/kojima/200801/200801091700.html
<宇沢は、自然環境の他に、道路・下水道・電気・橋・鉄道などのインフラを、「社会資本」と名付け、社会的共通資本の一種に分類している。これらの「社会資本」が、社会的共通資本と聞いた時の我々の日常的なイメージに合致するものだといっていいだろう。
 特筆すべきことは、その上さらに、医療制度・学校教育制度・司法制度・行政制度・金融制度などの諸制度を、「制度資本」と呼んで、社会的共通資本の中にとりこんでいることである。指摘されてみると、なるほど、医療機関や教育機関などの「基本的人権」に深く関与する組織はもとより、金融機関でさえも、その公益性の故、自由競争と私的利益追求の論理に身を委ねきってはならない、という論理はそれなり説得的である。これは、アメリカの住宅ローンに端を発し、現在世界中の金融機関を巻き込んでしまった金融不安に対しても示唆的な見解となるであろう。また、司法や行政など、一見すると経済システムの外側にあって、経済システムをコントロールする立場にあるようなものまで、経済システムのしもべに置いてしまう宇沢のスタンスは、非常にユニークである。>
<宇沢は、この社会的共通資本の理論を提出することによって、むしろ「自然資本」を含む社会的共通資本こそが、経済システムの不備と不安定性を補い、人間社会に豊かさをもたらすものだ、そう主張しようとしている。社会的共通資本の適切な管理・運用によって、経済システムは、十分な豊かさを与えながらも適切な節度を保つことが可能になる、そう論証するのである。そういう意味でこの理論は、経済学を閉塞させてきたある種の息苦しいドグマから飛翔させ、新しい地平に立たせることを可能とする、そんな新しいパラダイムだといっていいものなのだ。>


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by kogure613 | 2015-05-28 21:59 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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