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劇団ジャブジャブサーキット『さよならウィキペディア』ウイングフィールド、キャロル・リード『第三の男』

2015/6/28(日)
ウイングフィールドへ。
劇団ジャブジャブサーキット第54回公演『さよならウィキペディア』(作・演出:はせひろいち)。14時すぎから、終わったのは15:46。なので、100分ぐらいの作品。いつものように(大体ミステリーとかSF的とか疑似科学系が多いので)、宇宙人とか亡くなった人とかも出てくるが、ウイングフィールドがあるビルと同じようなビルの屋上のディテールがあまりに丁寧に作られているので、安心して演劇の時間のなかに気持よく浸かっていられる。

岐阜の劇団を大阪で観られる幸せを今年も噛みしめる。客席も年配の人たちのために椅子席が多く実に助かる。ダジャレや死語かなというためらいは、ここの劇団の広がる年齢差がそうさせているのだろうな。そのすり合わせだけでも、大変だろうし、それがまた作品の襞を作っているのかも知れない。

ウィキペディアというタイトル。まだ東京公演があるので、抑制して書かねばと思うが、百科事典とか、屋上でのキャッチボールとか、風鈴とか、プチトマトとか、はぐれどりとか、具体的な小道具やエピソードがどこまでも繋がり、はずれ、行方不明になっていく。
確かに、いま屋上に上がることの出来るビルって少ないのだろう。

たまたま、スマホを充電していて持って行かなかった。
妻のスマホで、妻にウィキペディアについて説明する。でも、実は僕もそんなにちゃんとその仕組を知らない。
うちの長女、小暮はなが、ウィキペディアに載っているのは、ある知り合いの方がやっていただいたとだいぶん前に教えてもらったことがある。そのあとの更新がないのはそのためだ。

ウィキペディアで劇団ジャブジャブサーキットを探したらなかった。はしぐちしんさんはあった。
(参考)
「さよならウィキペディア」 情報社会の危うさ描く:朝日新聞デジタル 西本ゆか 2015年4月24日15時20分
http://digital.asahi.com/articles/ASH4N5TN4H4NOIPE02J.html より
<古いビルの屋上。様々な理由で集まった訳ありの人々の前で飛び降り事件が起きる。故郷の星へ帰還を願う宇宙人めがけて謎の物体が打ち込まれ、情報や感情が交錯するSF群像劇だ。
 屋上に絵を描きにきた画家志望の少女は同級生らのようにスマホに頼らず、高校生活がうまくいかない。「友達の数を、ネットでつながる顔で200人とか答える時代。ツイッターやラインの人間関係も『素早く、正しい』反応が至上となれば集団の脅迫になっていく」とはせ。
 自身は春先に携帯電話を紛失し約2週間を過ごしたという。「実に気分よく、この束縛から逃れたい人も多いのではとしみじみ思った。でも見つかれば元通り、やはりなしでは暮らせない。これって大丈夫なの、と本能が鳴らす警鐘を、右往左往する登場人物の姿から、うっすらとでも感じてもらえれば本望」
 ウィキペディアはどんな情報も等価値に、即座に得られるネット社会の象徴だ。「昔は事典に載るって権威だった。今はどんな事件も人名もただの情報。消費される対象」。作風は寓話(ぐうわ)性を増している。「凄(すさ)まじい勢いで通り過ぎる現実の足が速すぎるから、リアルを描かない方が観客の心でリアリティーが生まれる。皮肉な話ですけどね」>


帰って、映画『第三の男』(1949年、イギリス作品、100分)。製作・監督:キャロル・リード、原作・脚本:グレアム・グリーン。オーソン・ウェルズが登場するのはずいぶんあとで、多くない。通俗的な作家が主人公で最後まであんまりかっこよくなく事件を追う。オーストリアとチェコとか闇市とか、当時の欧州情勢がわかるとより面白いのかも知れない。

(参考)
http://movie.walkerplus.com/mv14094/

<「ホフマン物語」のアレクサンダー・コルダと、「白昼の決闘」のデイヴィッド・O・セルズニックが協同で提供する一九四九年作品で、カンヌ国際映画祭グラン・プリを受賞した。戦後イギリス文壇で代表的な位置に立つカソリック作家グラハム・グリーンが映画のために原作を書卸し、自ら脚色、これを「邪魔者は殺せ」のキャロル・リードが監督、同時に製作も担当している。撮影は「邪魔者は殺せ」のロバート・クラスカー、装置は「バグダッドの盗賊(1940)」のヴィンセント・コルダ他の担当である。なお音楽はこの映画のためにウィーンのジッタア演奏家アントン・カラスが作曲、自ら演奏したものが唯一の伴奏となっている。主演は「旅愁」のジョゼフ・コットン、「白銀の嶺」のヴァリ、「黒ばら」のオーソン・ウェルズ、「黄金の龍」のトレヴァー・ハワードで、以下「会議は踊る」のパウル・ヘルビガー、バーナード・リー、エルンスト・ドイッチ、エリッヒ・ポントらが助演する。>


by kogure613 | 2015-06-28 22:24 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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