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空の驛舎第19回公演『一握の夢』ウイングフィールド

2015/10/9(金)
夕方、教室の映像機器の不具合を学務に言って、ディスクを渡してから下校。心斎橋を下る。大丸が変わるんだなあ。姫路が本店のラーメン屋で夕食。すべて入っているもの、めんどくさいので、1100円。

ウイングフィールドへ。開場まですこし歩道で待つ。20時からなので、すこし僕的には遅い始まり。しかし、勤め人にはいい開演時刻なのかも。
空の驛舎第19回公演『一握の夢』。90分。3つの短編の合間は短い朗読。その間に美術転換(珍しく幕が降りる)。美術(岡一代)、ダークななかに紅い朝顔、紅い一輪差し(花はリンドウ?)。しかし、会話の中は青の朝顔という誂え。

チラシにこの公演のきっかけや動機などが丁寧に書かれている。
最後に上演された北村想さんの「human lost」~きみはあの青き草原を歩く~、は、闘病中の深津篤史さんに贈ったものだそうだ。シュウちゃん役の橋本健司(桃園会)が、脳病院に隔離されている。そこに、エス(三田村啓示)がやってきて、シュウちゃんの話を聞くというもの。もちろん、エスもよくしゃべる。

この劇団だけではなく、ここウイングフィールドでは、劇場の狭さもあって、対面の会話を同じ方向(客席に向かって)で話す。一つのプロセニアム的舞台の決まりとして観客はだいたいちゃんと見分けているはず(これは演劇初心者はどうなのか?また調べる必要があるかも)。あるいは、小津安二郎映画によく観られる正面に写される会話映像とも関係するのかも知れない。

はじめは、中村賢司作の『朝顔』。幻の猫の鳴き声。夫婦(多分若い)。岸田國士『紙風船』ぐらいの年齢か。「ありきたり」の言葉は、不幸な非日常時に使われるという話。穏やかだが、深い悲しみ(分かれ)にまつわる会話。食事へ。ペット葬について具体的に話されるのは僕にとって貴重。

次は、高橋恵(虚空旅団)作の『海底の動物園』。
一番若い人たちには受けそうな恋愛物。別れの屋上。深津篤史の作品をすこし思い出すような、港のクレーン、キリンの群。生まれなかった子供(津久間泉)と劇作家の女性アイ(原綾華)が屋上で遠くを見る、のを客席からそう観ている(「イメージの共有」)。そこに、突然の別れ話をした男(河本久和)がやってくる。演劇がなんとか失恋をカバーするということについてのあれこれもまた興味深い。

ウイングフィールド提携公演、第7回むりやり堺筋線演劇祭参加、
空の驛舎第19回公演『一握の夢』〜朝顔・海底の動物園・human lost〜。
作/中村賢司・高橋恵(虚空旅団)・北村想、演出/空ノ驛舎
■CAST■
石塚博章
三田村啓示
津久間泉
河本久和
中村京子
橋本健司(桃園会)
原綾華(桃園会)

今日も校務が重なる。学生への個人指導もあれこれ・・・ふー。
4限目までにかなり草臥れていて・・清香館B202教室は前から映像機能のトラブルがよく発生する。そして、僕はここに当たることがどうも多い。今日も、ちゃんと動くもの(DVDの市販系)と、自分で録画したブルーレイディスクや、徳島で買ったディスク(ブルーレイだったかな?)が音声のみで映像映らず。来週までに直っていない場合、隣に移るか(大きすぎるが起動チェックずみ)、ポータブルを教務部から持っていくか、パソコンからか。いずれにせよ、対処必要。黒板で授業するのもいいが、イベントデザイン論はかなり映像を映しながらの解説でやってきたので、限界あり。行政学とかキャリアだったらいいのだが。


by kogure613 | 2015-10-09 23:14 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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