あみゅーず・とらいあんぐるvol.23「とおまわり ~あの角を曲れば ~」ウイングフィールド 木下斉『稼ぐまちが地方を変える』
2015年 11月 21日
<◯稼ぐまちが地方を変える││誰も言わなかった の鉄則 目次はじめに
序 章 学生社長、ハゲる
挫折した初めての事業/早稲田商店会の「楽しくて儲かる環境運動」/ 行政を巻き込む/ネットを駆使して商店会の裏方を担う/ 補助金という〝麻薬〞がまちを壊していく/「株式会社商店街ネットワーク」を設立/ 脱力と脱毛の日々/痛い教訓/社会の常識はまちづくりの非常識
第一章 まちから「利益」を生み出そう!
アメリカで学んだ「自立型」まちづくり.........
資産価値を自分で高める/小学校の校庭も保護者が手作り/ 大学院で理論と実践がつながった/経営視点のまちづくりに開眼/
ふたたび〝実践〞の世界へ.........
まずは「コスト削減」から/テナントと不動産は分けて考える/ 相手に三回得させろ/いざ熊本、ゴミ問題に着目/ 束ねてコストを下げ、品質を上げる/「三分の一ルール」を徹底/「挨拶」する本当の理由/競争の何がいけないのか/ 重要なのはカリスマよりもシステムだ
「まち会社」の顧客は誰か
事業目的とターゲットを明確にせよ/不動産オーナーがまちの価値を高める/ 当事者意識が全てのカギ
第二章 まちづくりを成功させる「10の鉄則」
まちづくり事業の「開発投資チーム」/お金より覚悟が大事/地域のために自腹を切れますか /沈むまちの「言い訳テンプレート」/
鉄則1 小さく始めよ.........
たった一軒の店がまちを変える/ターゲットは絞り込む/ ユニークな店を多数集積
鉄則2 補助金を当てにするな.........
補助金依存の悪循環/「ゆるキャラ=地域活性化」の大きな勘違い/ 悲劇を避けるために
鉄則3 「一蓮托生」のパートナーを見つけよう.........
まずは二、三人の仲間で十分/「血判状レベル」で結束出来るか
鉄則4 「全員の合意」は必要ない.........
「合意」したから動くわけではない/決断するのは事業者自身/ 賛同者を「馬車」に乗せてはいけない
鉄則5 「先回り営業」で確実に回収.........
まちの未来に必要なテナントを探し出せ/再投資のサイクルを生み出そう
鉄則6 「利益率」にとことんこだわれ.........
経費を削減して利益を伸ばす/まち全体の利益率を高める/ 設備投資型も、規模より利益率/高粗利業態を集積する
鉄則7 「稼ぎ」を流出させるな.........
なぜ全国チェーン店ではダメなのか/資金は域内で調達/ 生協・信組のルーツを見直そう
鉄則8 「撤退ライン」は最初に決めておけ.........
事業は三ヶ月ごとに点検/撤退のルールを設定しておく/ 禁断の「一発逆転の大勝負」
鉄則9 最初から専従者を雇うな.........
ほとんどの仕事は「兼業スタッフ」で回せる/「働き方」を見直そう
鉄則10 「お金」のルールは厳格に.........
初期には避けたい「不特定多数」からの資金調達/分配ルールも明確に
第三章 自立した「民」がまちを変える
金食いインフラを「稼ぐインフラ」に
行政からお金をもらうのではなく「払う」/公有地に民間の資本と知恵を投入/ 行政の初期投資なしで公共施設を建設/市場性と公共性を兼ねる施設を/ 民間開発で規模を適正化/強みを活かした「ピンホール マーケティング」/ 規模が変わっても基本は一緒
行政と民間は緊張感ある連携を
小さな取り組みが制度を変えていく/公有地を活用した各地の取り組み/ 自立した民間を行政が支える
民間主導でまちを変えていく
市民「参加」から市民「実行」へ/「ゾンビ会社」のオルタナティヴをつくろう/ 「指定管理」から「民間経営」へ/民間の営業力が産業と雇用を生み出す/実践者自ら知恵を伝えよう
おわりに【付録】まちを変える の覚悟
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詳しい内容は見ていただければと思いますが、ぜひ地域での取り組みをされている方全般にある程度活用できるやり方だと思っています。正論を歪めて地域でろくなことはありません。それは単に物事の成否ではなく、単なる短期的な保身によるものが多くあります。しかしそんな自分を守ったところで、地域の衰退が続けばなんの意味もないわけです。
そして決してそのような小さな取り組みはそのまま終わるのではなく、今は着実に小規模分散かつ、新たに公共を支えうる存在に発展しています。公民連携の取り組みとその位置付けについても触れています。
公を助けて、公に頼らず。新たな稼ぐまちが地方を変えていきます。
いつまでも国から予算をもらうのが地域活性化ではありません。そんなんで再生したまちがあるなら教えてもらいたい。>