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刈馬演劇設計社『クラッシュ・ワルツ』AI・HALL

2015/11/22(日)
刈馬演劇設計社PLAN-09『クラッシュ・ワルツ』AI・HALL。

80分ということだったが、濃厚な室内劇だった。
素晴らしかった。この世に演劇が有ることの意味とかそういう大げさな気持ちが湧いてきたりする。そんな午後だった。

作・演出・舞台美術 刈馬カオス

13時すぎから14時半ぐらい。被害者の遺族の元夫婦(すでに離婚していて、子供の死が原因だったとはじめは思いつつでもそれだけでもないように徐々に感じてくる)が加害者(3年前、5歳の息子さんを交通事故で死亡させてしまう)とそれぞれの関係を持つ。場所は、事故現場の前にある子供の居ない夫婦の今。

DVDと台本を買おうかどうか迷ったが、また関西にやってきてくれそうで、そのときに、と思って、ひたすら余韻を味わって帰る。

しかし、被害者の遺族のうち母親(長嶋千恵)の展開が劇的だったことが一番の救い。他方、途中までの子供をなくした父親(篠原タイヨヲ)の態度、そして、交通事故で子供をなくしてしまった女(岡本理沙)への仕打ちに、被害者の加害性の典型を知らされるようでずいぶん辛い気持ちに陥らせる。

本編終了後にアフターシアターがあって、満員の人たちはほぼ残っていた。本編出演者による短編リーディングドラマ『シャベル男女』上演、20分間。「シャベル」がスリラーになって・・・ナレーションするおぐりまさこは、当日パンフを見ると、フクロウという役柄になっていた。

まず美術に惹かれる。十字路を眺める丸い布が窓。その十字路と白い花の花壇のようなものが室内に転移している。隣家の子供か大人(なかなか上達しないので、ひょっとしたら高齢者かも知れない)のたどたどしい「花のワルツ」の繰り返し。山口茜さんがつぶやいていたように経歴を見るとずいぶんと実績を積んでいる主宰者さんだった。

<第19回劇作家協会新人戯曲賞受賞作、オリジナルキャストによる再々演4都市ツアー!
どこにでもある交差点には、欠かすことなく花が供えられている。通りかかる誰もが、それを見て察する。
「ああ、ここで人が死んだのだ―――」1つの不幸な事故をめぐり、交わるはずのなかった人間関係が生まれた。暴走する大人の事情!ふたたび――――>
刈馬カオス 1977年10月6日生まれ 名古屋市出身
<近畿大学文芸学部芸術学科演劇・芸能専攻卒業。16歳より演劇を始める。劇団「青年団」での俳優活動を経て、七ツ寺共同スタジオ30周年記念事業の作 ・演出を担当したのを機に、劇作活動に専念。2003年に起動した、劇団「メガトン・ロマンチッカー」では最高観客動員1000名を記録。4年間で全16作品を発表した(短編含む)。2009年より新プロジェクト「テラ・インコグニタ」を始動。2010年より2年間、活動名を本名の「塚田泰一郎」に改める。
谷本進(NEVER LOSE)に提供した1人芝居『36』『ドッグ・ウェーブ』は、全国各地のライブハウスを中心に数年間に渡って上演され続け、上演回数は70回を越える。
テレビ・ラジオ・他劇団への作品提供、大道芸人ショウの演出、ワークショップ講師 、芸能プロダクションの演技講師、高校演劇大会や若手劇団フェスティバルの審査員など多数。
2011年より愛知淑徳大学非常勤講師に就任。>

帰って、卒論とも関係するだろうと買っておいた、舛田利雄『宇宙戦艦ヤマト』(146分、1977年)を観る。美術・設定デザイン:松本零士。

録画ではなく『下町ロケット』を観る。CMを飛ばせないのが逆に新鮮だが。

3月中旬に内子町に夫婦で二泊三日の旅をする予定。そのために、電話で宿を予約した。HOTELこころ・くら、石畳の宿。
by kogure613 | 2015-11-22 22:39 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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