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増村保造『巨人と玩具』  アンティ・シーララ 田崎悦子

2016/1/26(火)
最終講義。行政学と大学院。あとは口頭試問と採点のみ。
レポートが遅れてぽつぽつ。これも今週で締め切る予定。

早く帰って、録画していたクラシック音楽を楽しむ。たまたまだが、ベートーヴェンのピアノソナタ31番(アンティ・シーララ)と、ベートーヴェンの32番(田崎悦子)あり。しみじみ。
シーララは、他にシューマン26歳のダヴィッド同盟舞曲集。田崎は、シューベルトの最後のソナタやブラームスの間奏曲。

そのあと、録画していた映画。実は、増村保造監督の映画は観た覚えはあるのに、あまり自分のブログなどを検索しても出てこない。でも、ちゃんと見ておくべきだと、初期の『巨人と玩具』を見て思う。
岡本喜八、川島雄三、今村昌平などは結構DVDもあるのだが・・・

増村保造『巨人と玩具』大映、1958年、96分。原作:開高健(サントリーに勤めていた経験を元にしているそうだ)。
<元気と笑顔だけがとりえの平凡な娘・京子(野添ひとみ)はひょんなことから製菓会社のマスコットキャラクターも選ばれ、宣伝部員・西(川口浩)らの手によってスターダムにのし上って行くのだが…。 >
川口浩、野添ひとみ、高松英郎、信欣三、伊藤雄之助、藤山浩一、小野道子、山茶花究、春本富士夫、潮万太郎
<キャラメルを主力商品とするワールド製菓株式会社では、売上の頭打ちに悩んでいた。重役たちはその原因を宣伝効果の不足にあると決め付け、同業他社に抜きん出た宣伝活動を宣伝部に求めた。野心に燃える宣伝課課長の合田(高松英郎)は子供の興味の傾向に注目した豪華景品を企画する。一方、無名の少女をマスコミ人脈を使って有名人にまつりあげたのち商品のイメージキャラクターとしてデビューさせる。
マスコミで顔なじみの“スター”がキャラメルをおいしく食べる!大衆はそれにつられてキャラメルを買うハズ…。
合田はマスコミの力を信じていた。現代の支配者として。>

増村保造
<1924年、山梨県生。東京大学法学部卒。1947年、大映株式会社に入社後、東京大学文学部哲学科へ再入学。1925年、イタリア国立映画実験センター留学し、フェデリコ・フェリーニ監督、ルキノ・ヴィスコンティ監督等に師事。帰国後、溝口健二監督、市川崑監督の助監督をつとめ、1957年『くちづけ』で監督デビュー。1971年、大映倒産後に藤井浩明、白坂依志夫とともに独立プロダクション「行動社」を設立。1986年11月23日、62歳で死去>

メモ<増村保造 〜過剰にして簡潔〜 [続き] http://www.hananoe.jp/movie/kantoku/kantoku26.html
<野添ひとみをヒロインに据えた『くちづけ』『巨人と玩具』、『妻は告白する』『清作の妻』をはじめとする若尾文子もの、田宮二郎や宇津井健を起用した〈黒シリーズ〉、あるいはテレビの〈赤いシリーズ〉ーー知名度、完成度の両方をあわせて考えると、甲乙つけがたい。
 私なら、いろいろ悩んだ末に、「『くちづけ』『赤い天使』の増村保造」と書くだろう。『妻は告白する』『清作の妻』は増村、若尾コンビの傑作だとは思うが、やはり「若尾文子の映画」である。ほかの映画についてもほぼ同じことが言える。『黒の試走車』は田宮二郎、『兵隊やくざ』は勝新太郎、『陸軍中野学校』は市川雷蔵という具合に、役者ありきの印象が強い。ただ、『くちづけ』と『赤い天使』は増村のセンスがなければ絶対に傑作にはならなかった。どちらもヒロイン(野添、若尾)の魅力なしには成立しない映画だが、その魅力はあくまでも増村演出に支えられて表出したものである。>


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by kogure613 | 2016-01-26 23:10 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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