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釜ヶ崎狂言会@大阪九皐会館 辻田真佐憲『たのしいプロパガンダ』 「その男」

2016/2/10(水)
夕方、桃谷駅へ。ここの駅って降りたことがあったかどうか。多分ないように思う。幼かったころ、天王寺駅までお袋の知り合いのおばさん目医者さんに通っていて、野田駅から順番に覚えていったなとふと思い出す。まだ、環状線ではなかった。省線とか言っていたっけ?
「九皐」は、「きゅうこう」と読むのだそうだ。皐月(さつき)の「皐」で、沢(や沢の白く光る様子)のことのようだ。で、九皐とは、幾重にも曲がりくねった奥深い沢という意味。出典は、詩経。江戸時代の武士階級(能楽の主要な享受者)では、基礎教養だったのだろうな、論語などとともに。
詩経「鶴鳴于九皐 声聞于天」鶴九皐(きゆうこう)に鳴き声天に聞こゆ
<深い谷底で鳴いても,鶴の声は天に聞こえる。賢人は身を隠しても,その名声は広く世間に知れ渡るというたとえ。>

チラシなどでは、第3回のこの釜ヶ崎狂言会は「新旧混合の創作狂言」とあるが、4つとも新作だったよう。10名が登場。「タヌキのはなし(歯なし)」は、入れ歯にタヌキが恩返しで化ける話。でも、あたま山のようなシュールな感じが素晴らしい。歯ができてタヌキを食べたくなる老人。でも、食べようとすると、歯がなくなるよねw
「かみあわない」3名。会話劇なので、黒子の茂山童司さんが大活躍。アドリブなどが出てしまうとこれはできないけれど・・・
「フーテン老人 愛の物語」。面の美人(クレアオパトラ?)に恋をする老人と太郎冠者のお話。
「じゃりじゃり」は、魔女っ子のじゃりじゃりが、不仲の老人夫婦を救うというものだが、歌と踊りがなかなかに派手。そして、人間でなくなっちゃうことの幸せというシニカルな笑いで締めくくる。

Npo法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)さんが写真4件を追加
先日行われた釜ヶ崎狂言会の発表の模様です!
自由な解釈でのびのびと創作を楽しんでいたようです。
みなさんお疲れさまでした!!
https://www.facebook.com/cocoroom/posts/1126744317365711

そのあと、祝言「猿歌」by茂山童司。休憩後、座談会。

釜ヶ崎狂言会「創作狂言発表会&座談会」大阪九皐会館(大阪天王寺区堂ヶ芝1-6-1)
<2013年、釜ヶ崎芸術大学の狂言の授業に集まった生徒を中心ぬ結成された釜ヶ崎狂言会。
狂言師の茂山童司さんと共に、まだまだ機敏に動ける60代、体調管理が最優先の70代が、狂言を学び、創作し、発表します。
今回は第3回目の発表会!新旧混合の創作狂言がお目見えします!>
<Ustreamによるライブ配信があります http://m.ustream.tv/channel/cbXtRrDy7q4 >

録画していたNHKで前に放送されていた演劇を鑑賞する。キムラ緑子がかっこいい。
「その男」(東京芸術劇場 中ホール、池袋)
【原作】 池波正太郎
【脚本】 鈴木聡
【演出】 ラサール石井
【出演】 上川隆也/内山理名/キムラ緑子/池田成志/波岡一喜/六平直政/平幹二朗/陰山泰/小林十市/福本伸一/木村靖司/朝倉伸二/築出静夫/平良政幸/渕野俊太/西村仁/森山栄治/月ゴロー/林洋平/弘中麻紀/福島まり子/風間水希/斎藤レイ/日高恵/大村美樹/薛宏美/宮原文美/鎌田栄治/宮川泰裕 ほか
【作曲】 上妻宏光
【日程】 2009年4月6日(月)~4月26日(日) 全26回公演
【劇場】 東京芸術劇場 中ホール

辻田真佐憲『たのしいプロパガンダ』はなかなかに興味深い歴史的事実がいっぱいで面白かった。
宝塚歌劇団のレビュー「太平洋行進曲」。
軍歌の懸賞が、宝くじ禁止の代わりもあって楽しく参加されていたこと。
楽しい(娯楽:エンタメ)のプロパガンダ。コメディや少女歌劇、浪花節、琵琶歌、落語、講談、都々逸、詩吟・・・
人気がなくなっていた琵琶の再興という話も初耳。
一番興味深かったのは「大東亜共栄圏観光計画」とその発案者、小山栄三(ナチ・ドイツの宣伝学の権威でもあった新聞学者)さん。「文化宣伝としての観光政策」。
「建国神話の聖地巡礼」。

文化政策の政治(国家意識、国防)との関連で、観光というのは、確かに実に密接なものがあるなと再認識。
八路軍文化園。モランボン楽団。


辻田真佐憲『たのしいプロパガンダ』 (イースト新書Q イースト・プレス、2015年)
<本当に恐ろしい大衆扇動は、娯楽(エンタメ)の顔をしてやってくる!
戦中につくられた戦意高揚のための勇ましい軍歌や映画は枚挙に暇ない。しかし、最も効果的なプロパガンダは、官製の押しつけではない、大衆がこぞって消費したくなる「娯楽」にこそあった。本書ではそれらを「楽しいプロパガンダ」と位置づけ、大日本帝国、ナチ・ドイツ、ソ連、中国、北朝鮮、イスラム国などの豊富な事例とともに検証する。さらに現代日本における「右傾エンタメ」「政策芸術」にも言及。画期的なプロパガンダ研究。>
<目次 : 第1章 大日本帝国の「思想戦」(宣伝は楽しくなければならない/ 第一次世界大戦と陸軍の思想戦 ほか)/ 第2章 欧米のプロパガンダ百年戦争(プロパガンダ国家、ソビエト連邦/ モンタージュを活用した「戦艦ポチョムキン」 ほか)/ 第3章 戦場化する東アジア(プロパガンダの達人、金正日/ 金正日自ら映画をプロデュース ほか)/ 第4章 宗教組織のハイテク・プロパガンダ(プロパガンダは布教という意味だった/ 麻原彰晃のメディア戦略 ほか)/ 第5章 日本国の「政策芸術」(「右傾エンタメ」論争/ 文化芸術懇話会と「政策芸術」 ほか) >


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by kogure613 | 2016-02-10 21:21 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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