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工藤俊作プロデュース プロジェクトKUTO-10「骨から星へ」ウイングフィールド  倚羅座舞踏公演「夢衣-ユメノコロモ-」』五條曾館

2016/3/20(日)
ウイングフィールド、15時過ぎから90分。
工藤俊作プロデュースプロジェクトKUTO-10「骨から星へ」。<今回で15回目を迎えるKUTO-10、魅力的な俳優陣と作:中村賢司(空の驛舎)✕演出:岩崎正裕(劇団太陽族)のありそうで無かった強力タッグ!中年男の悲哀と希望が二組。>
「2001年宇宙の旅」、骨壷。老人(保)の物語道しるべのNPO職員さん(津久間 泉)。背景としての駅員さん(林田あゆみ)。津久間泉さんは、老人(初期の認知症)のなかでの貴重な思い出の女性の役もする。

男1(工藤俊作)の家族の物語は、弟(鈴村貴彦)との関係に職場、校長(中道裕子)との関係。
男2(久保田浩)は、家族との関係。妻(佐々木淳子)と高校生の娘(小川愛理)。

工藤俊作プロデュース プロジェクトKUTO-10第15回公演 『骨から星へ』(新作) http://plaza.rakuten.co.jp/kuto10/
作 /中村賢司(空の驛舎)
演出 /岩崎正裕(劇団●太陽族)
出演/ 工藤俊作、久保田浩(遊気舎)、保(兵庫県立ピッコロ劇団)、中道裕子、佐々木淳子(劇団●太陽族)、鈴村貴彦(南河内万歳一座)、津久間 泉 (空の驛舎)、林田あゆみ(A級MissingLink)、小川愛理
スタッフ╱舞台監督:永易健介、舞台美術:池田ともゆき、照明プラン:池辺茜、照明オペレーター:葛西健一、音響:大西博樹、イラスト:ミノティカ(土谷 稔)、宣伝美術:粟根まこと、制作:岡本康子(TRASH²)

夜は、倚羅座の「夢衣-ユメノコロモ-」を五條曾館で楽しむ。シリーズのなかなので、公演の形式は一定していて、そのなかに色々な小さな試みがあるので、安心して鑑賞できる。ヨーロッパ系の外国鑑賞者がけっこう多いのも特徴。僕の近くでは、フランス語と日本語を両方使うファミリー的なグループあり。

今貂子さんが佐藤野乃子さんをかついで登場したときも驚いたが、逆に、佐藤野乃子さんが今貂子さんをひきずるようにかついだのはもっと驚いた。どこか、「火事場のクソ力」のような魔力が舞台にはあるんだろうな。
さらに、口琴が印象的に使われる。UMUという方の存在自体も神秘的。

ただ、全体を通じると、生音だけで、しかも静寂との対比が強く、哲学的なシーンがいつもより多かったかも知れない。メシアンやペルトといった音楽の印象かも。どちらかというと、淡々としてしかも微睡むようで、繭からなかなか脱皮出来ない感じもあるし、あるいは、もういちど生まれる前へと退行したい希求のようなものを主観的に感じたからかも知れない。

舞踏カンパニー倚羅座『五條〈妹の力〉シリーズ第8弾 倚羅座舞踏公演「夢衣-ユメノコロモ-」』五條曾館 19:11~20:31
<作> 今貂子
<出演>舞踏:今貂子 佐藤野乃子 にこ 村上璃子 
    音楽:林まゆみ 宮里亜梨紗(長唄三味線) UMU
http://www.theaterguide.co.jp/search_result/paid/detail.php?id=39177
<身体の中の澄みきるものと沸き立つもの、夢の渦。
躍れ!全ての存在を祝福して。世界が脱皮するまで。>
<古代の芸能にみられるたまふり(命の活性化)の力を現代の舞踏に蘇らすことをめざした舞踏公演シリーズ第8作。
今公演では、‘夢を包む衣’(身体)を主題に、夢を生きた明恵上人、水木しげる翁らが、ひそやかに語りかける声に耳を澄まし、現在から未来に向けて、身体の力が現実にもたらす変化を探る。
会場は、華やかな色彩、花道、桟敷つき、畳敷きの観客席の伝統的な歌舞練場の様式を残した空間、若手女流長唄三味線演奏家による生演奏、若手衣装デザイナーの衣装等、伝統と現代を融合させた独自の演出を開拓する。外国人を含む、多くの観衆の心を揺さぶり、もうひとつの「都をどり」、京都に花ひらく21世紀の新たな前衛として注目を集めている。>
照明:塩見結莉耶
音響:堂岡俊弘
舞台:川井洋明、川原弘幹、中野響馬
統括:岩村原太
衣装:平川幸子(Aterier chotto!!)
美術:松尾栄太郎
写真記録:三村博史、ホイキシュウ
映像記録:Christopher Fryman
宣伝美術:野町朋子(デザイン)、三村博史(写真)
制作:佐藤野乃子
主催:舞踏カンパニー倚羅座
後援:京都府、京都新聞、認定NPO法人京都藝際交流協会
協力:ART COMPLEX1928 UrBANGUILD 有限会社楽楓堂 Fryman Film Productions
認定:公益社団法人企業メセナ協議会【KYOTO EXPERIMENT 2016 SPRINGフリンジ企画「オープンエントリー作品」】


by kogure613 | 2016-03-20 22:08 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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