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小津安二郎『秋日和 デジタル修復版』 61歳の誕生日

2016/6/13(月)
いつものゼミ3つ。
2回ゼミ生が、僕の誕生日を知っていた。ツイッターからか。
3回ゼミで、京都・文化ベンチャーコンペティションの用紙を配る。グループ学習でやろうかと思ったが、なかなか滋賀中心の学生たちなので、難しそうなのでやめた。でも、任意にチャレンジする学生がゼミを越えてでもいいので、出て欲しいもの。
http://kyotobunka-v.net/<第10回京都・文化ベンチャーコンペティションの募集を開始しました!

蓮實重彦さんが、黒沢清さんに、『トウキョウソナタ』のなかで、小津的切り返しを使ったところを指摘していた(この前読んだ鼎談)ので、確認する。長男が米軍に参加することになり、成田空港へ行くバスの待合室。ベンチに並んで座っての切り返し。イマジナリーラインを超えているかどうか、とすこし反復したがよく分からなかった。その前に、次男とピアノの先生との会話も正面切り返しで、これならカメラが写っているので、いかにも小津的ではある。

録画していた小津映画を帰って楽しむ。もちろん、切り返しがふんだんにあって、こんなにいっぱいあるとイマジナリーラインがどうのこうのとかどうでもよくなる。『晩春』との相似形。笠智衆と原節子が、父と娘で卒業旅行するのに対し、『秋日和』では、母である原節子と娘役の司葉子が同じく別れの旅行。どちらも、娘を結婚させるために、自分(父、母)が一人になって淋しいから結婚しないという娘のために偽装的に自分も再婚するという。

大衆的な寿司屋が自分の家なのだが、それを隠して美味しいところがあるといって、初老の裕福な男どもを連れてくる岡田茉莉子の役柄が実に面白い。当時の今時の割りきった女性。お嬢さんというよりは、市井の娘である。でも、とても友達思い。

小津安二郎『秋日和 デジタル修復版』
NHK BSプレミアム4月25日(月)午後1:00〜3:10
<夫の友人から娘の縁談と自分自身の再婚をもちかけられた未亡人と、娘との微妙な心理を豪華キャストで描いた小津安二郎監督の傑作。小津監督4本目のカラー作品で、独特の色彩が美しい。なかでも、和解した美しい母と娘が周遊券で温泉旅行する場面は印象的。「晩春」(1949)で婚期を逸しかけている娘を演じた原節子が、11年後に製作された本作では、司葉子ふんする一人娘の縁談を気遣う母親役を演じている。>
【製作】山内静夫 【監督・脚本】小津安二郎(1903-63)
【原作】里見弴 【脚本】野田高梧 【撮影】厚田雄春 【音楽】斎藤高順
【出演】
原節子(1920-2015)、司葉子(1934- )、岡田茉莉子(1933- )、佐田啓二(1926-64)、佐分利信(1909-82)、沢村貞子(1908-96)、笠智衆(1904-93) ほか
製作国:日本 製作年:1960 備考:カラー/スタンダード・サイズ


by kogure613 | 2016-06-13 21:11 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

こぐれのぶお・小暮宣雄 写真は春江おばあちゃんと・サボテンの花嬉しく 


by kogurenob
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