ヨーロッパ企画イエティ#12『ヤだなコワいななんかヘンだな』元・立誠小学校音楽室 伊藤隆介×中田有美『ジオラマとパノラマ』京都芸術センター
2016年 06月 17日
2016/6/17(金)
ヨーロッパ企画イエティ#12『ヤだなコワいななんかヘンだな』元・立誠小学校音楽室。作・演出=大歳倫弘。19:03~20:27。芸術文化振興基金のアンケートを昨日と連続して書いた。パタンが同じ。年間20公演以上見るというところや予想以上に良かったにチェックするのも当たり前だが同じ。出演=永野宗典 角田貴志 中川晴樹 西垣匡基 吉川莉早(よしかわりさ) 朴香実
イエティはいつも案内があって、楽しみにしている。今回のが実は一番面白かった。なんだろう、その適当なゆるさが、昔小さなところでヨーロッパ企画の宇宙船に乗って行くとかいうお芝居を観た時と共通していて、まあ、スピリチュアル笑いというのもヨーロッパ企画的モチーフなんだけれど、どこか、うまくもいかず、とはいえ、絶望でもなく、中途半端なところがとても気持ちよかった。あんまりいい感想ではないが、結構絶賛に近い読後感だった。
<タイトルから「またホラーか!」と思われるかもしれません。ですがこのお話、ホラーというより”幽霊が出てくるコメディ”といったほうがしっくりきます。映画でいえば「居酒屋ゆうれい」とか「ゴースト〜ニューヨークの幻〜」に近い感じでしょうか、怖さはほとんどありません。悩みを抱えた青年の前に同じように悩みを抱えたお化けが登場して、互いの傷を舐め合います、しかし、幽霊と傷を舐め合ったところで、それは結局一人なわけで……というちょっとおセンチなムード漂うお話です、なにやらコメディかどうかは疑わしくなってきましたが、他人の悩みは滑稽なものですしコメディになっている、と思います。ラストの台詞は「みなさん、喜んでいただけましたでしょうか?」で決まりですね。(大歳倫弘)>
一限目、アーツマネジメント論を終えて、コメントを読む(いつもまわりの学生が私語していて煩いとか色々教室について書いてくる学生だ)。おっと、最終レポート、近大と同じ2500字以上とばっかり思っていたら、最初のオリエンテーションで2000字以上と書いていた(しかしよく気づいたなあ、そういうことには敏感なのか、この学生さんは)。そういえば、まあ、字数より内容だよなと今年度から減らしたのをまるっきり忘れていたのだわ。
ということで、来週、2000字以上ということに訂正。でも、ちゃんとお薦め芸術場での鑑賞をベースにレポートしない場合(自分がいつもいっているドームとかライブハウスとかシネコンをレポートするのはできるだけ避けるように言っているので)は、2500字とすることに。
少し早く研究室を出て、京都芸術センターへ。お薦め芸術場のなかでも、ここの観察は色々なアーツマネジメント的気づきがあるからだ。南北のギャラリーでは、NEW INCUBATION 8 伊藤隆介×中田有美『ジオラマとパノラマ ――Diverting Realities』。インスタレーションをどう学生たちは鑑賞するのか、すこし興味があるな。
<伊藤と中田は、ジオラマとパノラマというイリュージョンの形式を利用しながら複合的なメディアの作品を作り出します。二人の作品は、遠近感やスケール感の喪失をもたらすだけでなく、異なる次元の異なる現実に対する視差をも顕在化させることで、見る者のパースペクティブを攪乱させます。映像や写真、絵画、漫画など様々な視覚メディアに慣れ親しむことで、何を本物らしいと感じられるのかは変化していきますが、両作家は、現在の飽和した視覚文化におけるメディアの決まり事やクリシェなどを引用しながらも、メタ的な視点を導入することで、イメージを多層化させていくことを試みているように思われます。現実と虚構の世界を往還するなかで立ち上がってくる現代的なリアリティを表現する両作家の作品>

