ミナモザ『彼らの敵』AI・HALL 50hours 発表公演「ふぉれすとらしからぬふぉれすとだ」「LIVE FOREVER」スペース・イサン

2016/6/25(土)
今週はお芝居によく行く週になった。お尻の痛さが100分程度で限界と前は思っていたが、興味深いお芝居にぶつかると何も感じなくなるから不思議だ。指定席ではどうしても身動きが取りづらい。アフタートークは移動させてもらった、AI・HALLでは。
そうそう、時間調整ということもあったが、アフタートークもどちらも聞いた。これは珍しいこと。食事改善は今一歩だが、睡眠がこのところ一度も目が醒めずに7時間ぐらいは取れるし、調子いいかも知れない。

英国のEU離脱でナショナリズムがどういう動きを見せるのかとか、不透明ですこしあれこれ心は騒ぐが、やはり、この参議院選挙で改憲勢力が2/3を取る可能性が高いというのが一番の不安材料である。

ミナモザ『彼らの敵』作・演出/瀬戸山美咲、伊丹AI・HALL、14:05~16:05。アフタトークは、瀬戸山美咲さんと服部貴康さん(主人公、坂本/西尾友樹演じる/は、服部さんの体験がもとになったフィクション)。
実に興味深く惹き込まれた舞台。前に、捨て犬のリーディング劇(ファミリアー)を観たので、役柄を入れ替えつつナラティブに処理する手法は分かっていたが、時間をギザギザにするところは、予想外だった。でも、さほどわかりづらくなることはなく、関連した所でフラッシュバックしたりするので、なるほどというぐらいの技巧性だったように思える。

機関銃のおとの控え目さ。パパラッチという攻撃も武器だ。手紙も電話も敵となる。週刊誌は実話。週刊文春に週刊現代。44日の拘留。パキスタン兵士の優しさ、たどたどしい英語。
ルポライターの虚しさ。カラ元気。菊池佳南さんの二役が鮮やか。電車のシーンがよかったな。

作・演出/瀬戸山美咲
出演/西尾友樹(劇団チョコレートケーキ) 大原研二(DULL-COLORED POP) 浅倉洋介 山森大輔(文学座) 菊池佳南(青年団) 中田顕史郎
<1991年、インダス川で僕は誘拐された。◆44日間の監禁生活。砂と水しかない場所。あいつは昨日殺された。僕は気が狂いそうだった。だからなるべく小さなことを考えた。おばあちゃんのこと、大学の履修登録のこと、松屋の牛丼のこと。そうしている限り、僕は僕のままでいられた。◆44日後、僕は帰国した。僕はいつの間にか有名人だ。日本中からたくさんの手紙が届いた。太陽にかざせば「死ね」という字が浮かび上がって来るファンレターだ。パパラッチたちは今日もアパートの前にいる。◆それからいくつかの季節が過ぎた。◆「銃口」を向け続けられた僕は、ある日「銃」を手に入れた。◆僕は引き金を引くことにした。
1991年3月、パキスタンのインダス川で川下りをしていた日本人大学生3人が 強盗団に誘拐される事件が起きました。3人のうち1人は伝達係として解放されましたが、残りの2人は44日間、監禁されました。2人のうちのひとりである服部貴康さんは、帰国後、週刊誌のカメラマンに追われ、 激しいバッシングにさらされ、苦悩する日々を送ることとなります。しかし、大学卒業後に彼が選んだ道はまさにその「週刊誌カメラマン」でした。
2013年、2015年と上演してきた作品をオリジナルキャストで上演。
なぜ人は人を攻撃するのか。なぜ人は「敵」を見誤るのか。
これは、「私」と「彼ら」の中にある「敵」をめぐる物語です。
舞台美術/原田愛 照明/上川真由美 音響/泉田雄太 衣装/高橋毅(Decoration) ドラマターグ/中田顕史郎 演出助手/石塚貴恵 舞台監督/本郷剛史 宣伝美術/郡司龍彦 宣伝写真/服部貴康 制作協力/藤田晶久(valet)、庭山由佳 共催/アイホール(伊丹) 提携/KAAT神奈川芸術劇場(横浜) 企画・制作/ミナモザ>

京阪七条駅からスペースイサンへ。間に食堂がなくて、安いけれどちょっとスープの味がいまいちな大黒ラーメン、500円にメンマ50円。
30分弱の作品をワークショップして発表する。でも、結構本格的で、すこし演技が初めてという人は素の面白さでもあったが、うまく演出していて(合田さん)興味深いものだった。

観ながら、京都橘大学の演劇部でもこれに近いクオリティの公演ができたらいいなあと思い、そのためには外部から演出か指導する人を入れねばなあなどとつい考える。
劇団ルノワールって、喫茶ルノワールという古めかしい感じなのだし、アフタートークで田辺剛さんに合田さんが語った所によるとクレヨンしんちゃんのなかで木になる演技というのがあったのを使ったそうだ。当て書きなので、脚本に手間取ったのが、合田団地クラス。
逆に、死んだふりをするというような脚本をすでに作ったのがピンク地底人3号クラスで、その脚本に4人をどう当てはめるかということになったそうだ。かたつむり歩きは役者さんのアイデアか演出家のほうか。死神に雨の神?
映画『おくりびと』を参考にしたかもなあと思いつつ、葬儀ビジネスの納棺を観たり、家族の様子を見たり。
ピンク地底人3号さんのことを田辺さんが本名で呼んでいたな。またるかッペに聞いておこう。

50hours 発表公演 <スペース・イサン主催事業>
【合田団地クラス】「ふぉれすとらしからぬふぉれすとだ」[脚本・演出]合田団地(努力クラブ)[出演]大野普希、岡本昇也、小野寺未季、川畑誠秀、斉藤ひかり、古屋寛生、森 弥苗
【ピンク地底人3号クラス】「LIVE FOREVER」[脚本・演出]ピンク地底人3号[出演]伊藤優、徳泉翔平、山村勇貴、和田見慎太郎
約50時間のワークショップを経て短編作品を制作、試演会にて各クラスが連続上演します。演技のスキルアップの場であると同時に、演劇初心者の方や俳優と演出家、俳優同士が出会う場でもあります。今回はピンク地底人3号さんと合田団地さんを講師としてお招きし、年齢も経験も環境もバラバラな方たちと共に30分の作品を創作。2本連続で上演致します。


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by kogure613 | 2016-06-25 22:13 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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