人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ヒラ・メダリア『キャノンフィルムズ 爆走風雲録』

2016/7/7(木)
新暦の七夕。旧暦の7/7は8/9だという。このあたりだと晴れることが多いだろうし、まだ三日月なので星がよく見えるわけだな。季節行事は旧暦がいいという代表事例がこの七夕やな。明日の大学でのイベントの天気が心配である。

近大の授業をしていて、演劇鑑賞経験をもつ学生の少なさをまた痛感。
(定年を終えた団塊の世代の多さの故かも知れないが、)小劇場演劇に足を運ぶ年配の方々は増えているとAI・HALLやアトリエ劇研に行っては嬉しく思うが、逆に、若者にはどうも演劇や劇場は遠く、タレント目当ての商業演劇や分かりやすいミュージカル演劇(劇団四季)だけが演劇のようですこし寂しく思う。

一方、ダンスを踊る学生は多くなっているのだろうから、コンテンポラリーダンスと若者ってどうなんだろうな(特に鑑賞する若者は増えたかな?)とかこれもまた考えてみよう。

18時半から東部文化会館での協議会があるので、その間に見られる映画を探したが、うまくあうものがなかなかなくて(黒沢清「クルーピー 偽りの隣人」はお預け)、立誠シネマで、短いドキュメンタリー映画を観た。自分一人というのもまた乙。

ヒラ・メダリア『キャノンフィルムズ 爆走風雲録』(89分、2014年、イスラエル映画)。メナヘム・ゴーラン&ヨーラム・グローバスという監督とプロデューサーコンビ(従兄弟)の成功と破綻の物語で、なかなかハリウッドなどの映画会社ってよく分からないので、その一端を少し見たような気がした。

キャノンフィルムズ爆走風雲録 (2014) ~ 洋画 ドキュメンタリー ~ http://sfqrk275.blog112.fc2.com/blog-entry-7103.html
<【 概要 】
キャノン・フィルムズを率いて、80年代ハリウッドに大旋風を巻き起こしたイスラエル出身の従兄弟メナヘム・ゴーランとヨーラム・グローバス。
映画監督でもあるメナヘムとプロデューサーとして高い資質を持つヨーラムのコンビは、低予算のジャンルムービーを次々に製作し、「デルタ・フォース」「暴走機関車」そして「狼よさらば」シリーズなど、当時のメジャー映画会社を超える制作本数でヒットを量産。
巨万の富を稼ぎ、一時代を築いていく。
その一方で、ゴダールやカサヴェテス、アルトマンなど商業主義とは一線を画す映画作家たちの映画へも出資するなど、映画の道の全方位へと二人は突き進んだ。
しかし、情熱で始めた映画は、やがて大きな資本の流れにまみれ、二人の関係にも亀裂が入っていく・・・。
本作は、2014年に惜しくもこの世を去った、メナヘム・ゴーランのキャリアを振り返るだけでなく、映画にその情熱、愛情の全てをそそいだ二人の友情、確執と離縁、そして融和を描き、新たなる時代の「ニュー・シネマ・パラダイス」とも呼べる作品となっている。
<【 キャノン・フィルムズ 】
デニス・フリードランドとクリストファー・C・デューイによって1967年に設立されたキャノン社を、79年にゴーランとグローバスが買収。
その後は二人の製作方針により、低予算のさまざまなジャンルの映画を次々に製作。
その中で「地獄のヒーロー」(1984年/ジョセフ・ジトー監督)、「ブレイクダンス」(1984年/ジョエル・シルバーグ監督)、「デルタ・フォース」(1985年/メナヘム・ゴーラン監督)などのヒット作を生み、更に勢いは加速、86年には年間製作本数が46本となるなど、ハリウッドのメジャー会社をも遥かにしのぐ製作体勢を築き上げた。
その一方で、ジョン・カサヴェテス「ラヴ・ストリームス」(1984年)、ロバート・アルトマン「フール・フォア・ラブ」(1985年)、ジャン=リュック・ゴダール「ゴダールのリア王」(1987年)などシネフィル向けの小規模映画も手がけ、映画製作における懐の深さもみせた。
しかし80年代末になると財政が悪化。
実質的な倒産状態になったが、フランスのパテ社の援助を得てかろうじて存続。
しかしそこにおいてもゴーランはこれまで通りの映画作りを続けようとし、財政面を受け持つグローバスと衝突。
自由な映画作りを求めてゴーランはキャノン社を辞め、グローバスとは袂を分かつことになる。
その後もグローバスはキャノンでの映画製作を続けるが、94年に倒産。
キャノン社はMGMに統合された。>


by kogure613 | 2016-07-07 22:19 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

こぐれのぶお・小暮宣雄 写真は春江おばあちゃんと・サボテンの花嬉しく 


by kogurenob