東山青少年活動センターへ。表所長から、ダンスのワークショップの22年間の記録集を紹介され入手。2002年のダンスパフォーマンスワーク#のところにイラスト:小暮はなとあって、このころ、はなが参加していたことが分かる。
庭ヶ月『凪の砦』。後半部分に入る部分。2つ(4と5)を併せて70分ぐらい。13時すぎから。そのあと、出演者3名によるアフタートーク。客席からの感想なども興味深かった。身体表現、お能の表現を取り入れたらという柳沼さんからの提言で、4では、パントマイム的な日常行為を形式化するというところに力点有り。「形見選定」という言葉が新しく感じる。
集落の移住者であるとともに、部外者であり、死に向き合うことが可視化されるために迷惑施設的でもあるホスピス『三ツ山養生所』は、地域貢献に所長が力を入れている。もちろん、それを金融機関や支援者に示し共感を得ることが仕事なのである。祠の周辺清掃や村の伝統芸能の保存継承を若手職員がになうこと。
5では、柳沼さんが興味をもっている神楽の新しい形。ナレーションがあると確かに神楽が物語になっていく。盲目の芸能宗教人を殺して村は豊かになるが、子孫がたたられるという「六部殺し(こんな晩)」がベース。
日本では外国人が多く就労していて(東京五輪関連で、そういう意味ではパラレルワールドかも知れないが近未来設定)、その人がホスピスでなくなる。ヒンズー教徒のために遺言は散骨。骨を粉にすること。これに対応できる職員と違和感をもつ職員の関係。すり鉢の音が下手から聞こえているがずっと何をしているのかは不明なまま、不快であるというサインのみで経過。
烏丸ストロークロック×庭ヶ月 共同連作 『凪の砦』
『凪の砦4「ぬめる祠に寄る辺なく」凪の砦5「戸を揺らすもの」』
出演 生坂美由紀、岡村里香、角谷明子、澤雅展、図師久美子、長谷川直紀、柳泰葉、阪本麻紀(烏丸ストロークロック/ゲスト出演)、西村貴治(ゲスト出演)、生坂リカ(ゲスト出演)
『三ツ山養生所』をめぐる短編作品を2016年3月からおよそ1年かけて、烏丸ストロークロックと共に積み重ねている。
『三ツ山養生所』とは居場所のない人びとが身寄りのない人たちを看取る里山のコミュニティ。この施設の開設は、所長夫妻が入信していたある新興宗教を脱会したことが契機になった。運営危機、入居者からの暴言など、様々な問題を抱えつつもスタッフは入居者一人ひとりと向き合いながら、自分の過去とも対峙している。
庭ヶ月第一回公演2016/3 凪の砦1「逝くにいたる村」 凪の砦2「六つの川の街の白」
烏丸ストロークロック 2016/4 凪の砦3「還る浜は凪がず」
◆◇◆2017年2-3月 総収と新話三都市ツアー公演決定!!(京都・名古屋・松山)◆◇◆
2014年、京都で演劇活動を行う烏丸ストロークロックの柳沼昭徳を中心に、京都・三重・愛知など各地から地域や世代の垣根を越えたメンバーと新たな創作集団を設立し、演劇活動を行っている。メンバー間でディスカッションを繰り返し、小作品を積み重ねながら、一つの作品を創り上げる長期的な作品創りを行う。>
広島からも数名、お客さん。車で来ているという。5時間。柳沼さんは広島でもワークショップをしていることも関係して。
終わって、ふと、Dongree(ドングリ―)というコーヒー屋さんを思い出して、裏道を辿る。3月前はまだトライアルの段階だったが6ヶ月、順調のようでよかった。僕が頼んだコーヒーの種類を覚えてはって驚く。
二口大学さんの一人芝居を観たことがあること、大病をしたことなどを僕がお芝居の帰りというと話してくれる。3月も27日、この演劇団のお芝居の帰りだった。
3/27(日) 東山青少年活動センターの帰り、地下一階からぶらぶら降りていくと、Dongreeコーヒースタンドと暮らしの道具店が、町屋を改修してあって、エチオピアのコーヒーを入れてもらう。観劇のあとの一服。これ、かなりいい。となりは青春画廊。2階はすでにベッドが置かれていた。
http://kogure.exblog.jp/22677985/
少年王者舘みたいな感じがあるなと二人の少年梶コージ(福井千夏、田中沙依)を観て思う。漫画家(サリngROCK)のレインコーツと帽子がレトロな味わい。似合っている。歌がぐっとくる。太陽族とのつながりも感じる。
漫画というものが純文学に駆逐されるというパラレルワールド。台詞が純文学というか透明なリリック。
帰り、コカコーラを買う。こんなにコーラを飲んだことがなかったなあと500ccがずいぶんぬるくなった。
AI・HALL+生田萬『夜の子供2 やさしいおじさん』
作・演出:生田萬(8/7から、アウェイの関西に泊まって、オリンピックだけを楽しみに演出していたと、前説)
サリngROCK(突劇金魚)(ヤスベー。ニジッセイキの最後の日も漫画を描いている。やさしいおじさん)
田中沙依(もう一人のぼく。同じ教室で梶コージでるが、違和感がなく共存)
坂口修一(立手上・・・学級委員で仕掛ける悪ガキ風。36年たって少女漫画雑誌の編集者か)
倉田有紗(ぼくの同級生、松島トモコ。学級委員だが身体が弱くて保健室。ぼくのあこがれ。細く長い指でマッチをする)
三田村啓示(空の驛舎)(ぼくの小学校の先生。藤山教諭)
<時代を画した現代演劇作品を、関西を中心に活躍する演劇人によって上演する「現代演劇レトロスペクティヴ」。今回は<特別企画>として、80年代小劇場ブームを牽引した生田萬がアイホールとタッグを組み、自身の作品『夜の子供2 やさしいおじさん』の新演出に挑みます! バブル崩壊期に書かれ、ニジッセイキの陰画ともいえる静謐な絶望感を湛えた、現実と空想が入り混じるメタシアトリカルな世界がいま、蘇ります。
<「この劇は、追憶の世界である。ただし、この劇にあっては、追憶はマンガと同義語である。追憶もマンガも同じように現実的ではないから、というのではない。ここでいう追憶とは、現実の意識にともなっていつも新しく生まれかわるようなものであり、それは肌身離さず持ち歩けるポケット・サイズのファンタズムなのである」 ―『夜の子供2』(白水社)まえがきより>