「浮音模様」やぶくみこ/松澤佑紗/かなもりゆうこ@ながらの「座・座」
2016年 10月 15日
2016/10/15(土)
満月かと思ったら、明日が満月だそうだ。
薄暗い長等の小道。上栄町駅を降りると、秋がとても身近に寄り添う。
ながらの座・座の明かりが、がらりと代わって、コンサート照明仕様に。それはまたかなもりゆうこワールドの繊細さと見合う形で揺れ動く。
少し前に、Mailで寒さ対策をという丁寧なお知らせ。それでも後半には足が冷えだして、貼るカイロみたいなをいただき助かる。
「浮音模様」ukinemoyou ゆ れ る お と ふ る え る お と
やぶくみこ〈グンデル〉
松澤佑紗〈箏〉
かなもりゆうこ〈美術〉
庭の葉の隙間から月。アメンボがかなもりゆうこさんの作品のように少しだけ泳いでは止まる。
重さのない輪の連続。空からそっと私達にやってきているのをふと感じる。
お菓子。蝶と星と月。お茶会のような静かなダンス的はじまり。フレッシュハーブティーでお庭と体内が一体になって。
クンデル独奏、月の橋。減衰しない音が心地よい。
箏の独奏、これなくひとをよぶ。やぶくみこさんの作曲。松澤佑紗さんは半袖。どちらも真っ白。給仕する二人、いやかなもりさんも黒の出で立ち。妖精たちそのものである。
輪になる。デュオ。同じく、ひとつのくちとみっつのみみ。
いやあ、音が一つ一つ、小さくても際立って、最初は目、そして、味覚、そして耳がかなり敏感になっていて、これはけっこう宙に浮く状態になっていることが分かる。
また、特に箏の音の粒立ちは、前に聴いた野村誠曲とうやぶくみこ曲の違いを浮き立たせる。グンデルの方は、音程を大きく飛ぶことが難しいので、そんなにその違いは意識しないのかなとか思う。もちろん、場の設えの違いもあるし。
。
休憩の後、箏曲、古典。三曲っていうのか。和歌の歌が、淡路島通う千鳥の・・・瓦の音楽と関係する?これで、実は過敏感がなくなった。ほっとする具象。
そのあと、浮音模様と題された二人の即興。長さはちょうどいい。
「浮音模様」ukinemoyou ゆ れ る お と ふ る え るお と
やぶくみこ〈グンデル〉
松澤佑紗〈箏〉
かなもりゆうこ〈美術〉
於 ながらの座・座
〒520-0035 滋賀県大津市小関町3-10
http://ukinemoyou.wixsite.com/home
<「浮音模様」は、やぶくみこ・かなもりゆうこ企画による音楽と美術の催し。
今回は、しなやかな感性をもつ若手箏曲家の松澤佑紗をゲストに
三井寺の僧坊のひとつであった「ながらの座・座」にて
コンサートと美術、そしてささやかな茶事の時間をつくりだします。
空間に音が浮かんで溶けてゆくようにひろがる、やぶくみこのグンデル。
清明で空気の隅々にまで浸透するような、松澤佑紗の箏の音。
かなもりゆうこが自由な練習帖として作ったリボンや、紙片がひそやかに遊ぶ. . .。
3人の手から紡ぎ出される世界が、古庭園をのぞむ書院とつづきの広間で響き合います。>





