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遊劇体#59『ありとほし』アトリエ劇研

2016/10/21(金)

4限目の準備をしていたら、緊急地震速報。鳥取中部で震度6弱ということ。実は、あんまり揺れを感じなかった。廊下にいた学生たちが騒いでいる。

夜は、アトリエ劇研での観劇前に、近くのうどん屋へ(向かいのラーメン屋は18時半からなのでまだあいていなかった)。1時間もあるので、さきに冷酒。そのあとかき揚げうどん。相席した老夫婦。男性は80歳とのこと。一度、アトリエ劇研に姪っ子がでる公演をみたそうで。孫の進学中学校のご相談有り。


遊劇体#59『ありとほし』アトリエ劇研 19時半すぎから80分。

架空の町ツダ」シリーズは私小説的世界。泉鏡花も実に文学的でいいけれど、これもまた違う領域で文学的。幻想文学っていうのかなあ。妄想ミステリ心理小説というか。

だが、今回は、かなり前のカマキリとかそういう魑魅魍魎などが出ていた世界との類似が噴出していて、ちょっと戸惑った。ただ、お能の「蟻通」と聞いて、そうか、ずいぶん民俗的歴史的な奥行きがあるのかと途中でちょっと気持ちが前向きになっていく。ヒカリゴケのシーンもまた吉本新喜劇的だからこそ、怖さと面白さがネジ曲がっている。

このステージをちゃんとは消化できていない気がするが、キタモトマサヤさんのツダ世界のなかでは、間奏曲的な色合いなのかしらとか思いながら帰った。


出演 大熊ねこ、坂本正巳、村尾オサム、鶴丸絵梨、久保田智美、石川佳奈

脚本・演出:キタモトマサヤ

http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=75836 より

<青空が全速力で背中から逃げだした
顔を舐めるのは暗い森に違いない
開演時間がくれば
行列からはぐれたワタシは
出口である入口を求めて森の中を彷徨いつづける
ワタシのタマシイ、私の一生
足元で這いずる黒い蟻、首を伸ばせば瞬く夕星
物差しで測るとどちらも0.1センチ
ほらやっぱり同じ大きさだ
『闇光る』から始まり『ふたりの蜜月』まで連なる、大阪府南部の山あい架空の町ツダを舞台としたシリーズ第7作。今回は前作までとは趣を異にして、ほぼ全編、非日常の空間を劇世界とします。というのは主人公のワタシ(一応、ミツルという名前を持つ)は、何といえばよいのか、亡魂のようなもの、だからです。あらムツカシそう、なんて思わないでください。単純なストーリーで、リラックスできるものになるはずです。いつもどおりの正方形の舞台で、いつもどおりの泉州方言での上演です。タイトルの由来は「蟻と星」なのか、「アリの足では遠すぎる」の意味なのか、世阿弥による謡曲「蟻通」と関係あるのかないのか、まだ誰も知りません。気楽に行きます。>
遊劇体#59『ありとほし』アトリエ劇研_a0034066_12203846.jpg

蟻通神社(ありとおしじんじゃ)大阪府泉佐野市

<昔、紀貫之が和泉の国を旅する途中うっかりと蟻通明神の神域に騎馬のまま乗り込んで罰を受ける。
馬が倒れたのを見て神の怒りを悟った貫之はとっさに「かきくもり あやめもしらぬ おほそらに ありとほしをおもふべしやは」(二重の意味を読み込んだ歌で、曇り空に星を思うというのが表の意味、裏読みすると無知ゆえに神の怒りを買ったことを謝罪する意味になる)と詠み、神は心を和らげて馬を復活させたという。
のちに世阿弥がこの故事を素材に能曲「蟻通」を作曲したため有名になり、笠森お仙を描いた鈴木春信の浮世絵にも背景として取り上げられている。>

by kogure613 | 2016-10-21 22:25 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

こぐれのぶお・小暮宣雄 写真は春江おばあちゃんと・サボテンの花嬉しく 


by kogurenob
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