てんこもり堂『W(だぶりゅ~)』人間座スタジオ 極東退屈道場『百式サクセション』AI・HALL ノーラン『インセプション』
2016年 10月 29日
2016/10/29(土)
14時すぎから105分弱、AI・HALLにて、観劇。
極東退屈道場#007『百式サクセション』作・演出:林慎一郎、振付:原和代。
生田朗子さんがおばあさん他でフューチャーされて、「異邦人」を歌うところから。
かつての天王寺公園での100円青空カラオケ、その閉鎖の全日のお話。
客席づくりが凝っていた。傍観者、俯瞰者のあたしたち。
三条大橋の毛布をまとった物貰いさんの話は、よく見かけていたしわりと最近の気がする。
なんだか現実と遠い話とがわからなくなるけれど、没薬していく日本の風景だけが鮮明に残るステージかも。空っぽ感がよく出ていて、でも、なにももうワクワクすることが起こらないような気持ちにもなってしまい・・・
老女3人のプール歩きはそのなかでは面白かった。
出ると、風が強く、フリーマーケットが店じまい。マフラーを探したが見あたらず。
AI・HALLの向かいのお菓子屋「福住」で差し入れを買う。蔵元。でかすぎるお菓子になって・・
北大路駅から歩く。つけ麺の店あり。けっこう賑わい、そのあと待つ人達。でも、醤油にしたからか、甘いのでちょっと苦手な味だった。
人間座スタジオ。すぐのところに豆乳?のラーメン屋さん。ここにすればよかったかも。
てんこもり堂第9回公演『W(だぶりゅ~)』19時すぎから60分。
作・演出・ふじもとたかし。出演:冨田春菜、小笠香澄、金乃梨子、ふじもとたかし。
冒頭、久しぶりにカスミン(小笠香澄)の独白というか、語り芸を観て、懐かしい。ボクというから男の子かと思ったら、イヌのチロルだった。
チロルの飼い主のトウヤママキエ?さん(冨田春菜)は、お菓子会社に勤める平凡で家事をなんとチロルに任せているらしいOL。29歳。古いアパート、隣から喘ぎ声。それをトミーこと冨田春菜が再現したり、年月の経つのは早いものでw・・後半、感情が高揚したりして、なんだか、ガラスの仮面を思い出してみたりする。
ミステリー&サスペンスなコメディー?!ということで、てんこもり堂の4人だけで挑戦。ということは、元ゼミ生2名が中心ということで、けっこうどきどき初めはしたが、けっこう、落ち着いて、いや、元気に、犬、そんなに吠えたら迷惑でしょW、というぐらいにやっていた。
新米中年編集担当(ふじもとたかし)はかなりドジっぽい。でも妻(金乃梨子)はしっかりしていて、日本舞踊を踊ったりして、最初のチロルの講談?と対になる。フィクションと現実のハザマの曖昧さということもあるし、芸術領域の横断、つまり、モノローグ演劇と言語芸術であるミステリ小説との関連なども気になるところである。
朝、観た映画、クリストファー・ノーラン(脚本も)『インセプション』(2010年、148分、ワーナー・ブラザーズ)。レオナルド・ディカプリオ、エレン・ペイン、渡辺謙ほか。