エリア・カザン『欲望という名の電車』
2017年 06月 22日
2017/6/22(木)
近大で授業2つ。
90分では到底消化できない映像を予定していたが、なんとか終わる2限目。
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」をまたゲットしておくか。青森中央高校「もしイタ~もし高校野球の女子マネージャーが青森の「イタコ」を呼んだら」(脚本・演出:畑澤聖悟)をまた活用するかも知れないので。
「もしイタ」より賛否両論になったのは、チェルフィッチュの「スーパープレミアムソフトWバニラリッチ」であったが、ひるまず最期まで。対話劇からポスト対話劇という流れを逆流していく。だがどうも「ポスト」の意味が伝わらなかった学生もいたようで来週に補足予定。
お芝居では見たこともあるし、ストーリーは知っているから、そんなに辛くならないかなと見出したが、結局かなり辛くなってしまった。まあ、そうだろうし、脚本が原作者なので、台詞の多さがよけいに重荷になるのかも。
どうしてこれを買っていたかというと、近大で初めて授業する『劇場文化論』との関連で、まあ、チェックしようとしていたもの、多分。
エリア・カザン『欲望という名の電車』1951年、125分(ディレクターズカット)、ワーナーブラザーズ。
ブランチ・デュボア - ヴィヴィアン・リー
スタンリー・コワルスキー - マーロン・ブランド
ステラ・コワルスキー - キム・ハンター
ハロルド・ミッチェル/ミッチ - カール・マルデン
<港湾都市ニューオーリンズのうらぶれた下町。Desire(欲望通り行き)と表示された路面電車から、孤独な未亡人ブランチ・デュボワが降り立った。南部の町の傾きかけた名家に生まれたブランチは、家族の看護やその葬儀などで財産を使い果たし、身一つで妹のステラを頼って来たのだ。だが、妹の夫スタンリーは貧しい職工で、家もたった二間のアパートだった。
ブランチの言動は情緒不安定な上にお嬢様気取りで、それがいちいち気に障るスタンリー。ブランチも、粗野で暴力をふるうスタンリーを嫌い、共に家を出ようとステラに訴える。だがステラは、それなりに自分を愛してくれるスタンリーから離れられず、子供も身ごもっていた。
心の平静を失いかけながらも、スタンリーの同僚であるミッチとの結婚に望みをかけるブランチ。だが、ミッチに荒んだ過去を知られ、更にスタンリーに襲われたことで、ブランチの精神は崩壊する。>