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岩下徹(ダンス)即興セッションwithミッシェル・ドネダ、レ・クアン・ニ@京都山科・春秋山荘(野外)

2017/7/15(土)

10時からと13時からの合同医療機関説明会に挨拶をする。

理学療法学科の先生方と接するのは珍しいのでとてもいい機会でもある。

インターンシップ事前研修の最後。終わってからの報告会をインターンシップのみんなで企画したり当日担当したりするということで、その部分も実に興味深かった。

ゼミでもこれぐらい積極的だったらどんなに嬉しいかw

13時から、経営学科の1回生のインターゼミナール、ポスターセッション。中央体育館。16時までだったようでとても体力もいる企画だった模様。私は、インターンシップの教室を覗いたり、京都市の仕事をしたり。

16時すぎにタクシーで毘沙門堂を目指して行ってもらう。四宮を通るのね。前に一度行ったことのある春秋山荘へ。岩下徹さんの姿が見える。

岩下 徹(ダンス)即興セッション、17101820ぐらいか。

岩下さんのダンスの強弱、変わらないなあと思うところもあるし、何か、すこし枯れた渋さがましたように思える瞬間があったりとまずは即興ダンス三昧。音の掛け合いも煩すぎず、しかも神秘ぶるところがいささかもないのが気持ち良い。

前半は、春秋山荘の前のお庭。少し荒れているような、そうでもないようなところ。

まだ、即興パフォーマンスも一つの家的なまとまりと親密さが出ていた。25分ぐらいか。

ドネダさんのソプラノサックスが尺八や能管のようにひしぎ、息だけになる。

久しぶりに即興音楽を聴くが、そんなには意外でもなく、それよりも岩下さんとの絡みが可笑しい。ベトナム系のフランス人だというニンさん。バスドラムを横に置いて叩かないで皮膜の振動を使ってシンバルや鉦などを響かす即興。これもそんなには驚かないが、3名の間合いを一番支配しているようにも思える。

前半は、やはり低音が不在ということをどうしても意識する。近くの川のせせらぎをすこし意識。

後半は、すこし長く、座る岩もない駐車場。奥に幼稚園と保育園が所有しているのだろう、たけのこが採れるという竹林。前半が庭という小宇宙だとすると、後半は広場という中宇宙。そして、ソプラノサックスが見えなくなって、その背後のもっと大きな世界も感じさせられる。

途中でミンミンゼミのような音。川のせせらぎ音が強くなる。そしてそれを通奏低音のように感じることができている自分。どうもこの間に、自分の耳を調整しているのかも知れない。コントラバスの不在というようなことへのこだわりが消えて、無音の音を作るニンさんの枯れ葉パーフォレーションからそれでの終わりを思う存分楽しむ。

満喫する夏の初め。雨雲も広がりそうに思っていたら、まさかの夕日。明るさとその終わりの寂しさ。ニンさんの枯れ枝インスタレーション。まさに動き擦る舞台美術家さんだ。

岩下徹さんは、より大胆に遊ぶ。寝転がりから、竹林の前の材木への登頂。でも、もちろん青年のような機敏さではなく、慎重に、と観ている方もすこしヒヤヒヤする。

制作の志賀玲子さんらは、雨天のために100個のレインコート。これが地面のシートになって実に助かる。塩飴、そして水分の販売と至れり尽くせり。お二人は近くに住んでいるので、そのご近所さんも来てはったかも知れない。山科にはセレノグラフィカの隅地茉歩さんも住んでいて、二人で鑑賞している。毘沙門市の方が挨拶に。あと、楽の会の清水さんとも久しぶりに会う。

隣にいた3人組と話すと白州にいて田中泯さんに出会ったとか、また違う女性はびわ湖ホールでの山海塾に感激して来たとか。野外ならではの交流も嬉しい。

岩下 徹(ダンス)Michel DONEDA (soprano saxophone)Lê Quan Ninh percussion

齋藤 徹(contrabass)*病状の変化により齋藤さんは出演されません

<日時>2017715()午後5時開演(開場4時30分)

<会場>山科/春秋山荘

庭での上演を予定しています。座席のご用意はありません。雨天決行

<料金>3,000円<主催>岩下 徹

<共催>パラボリカ・ビス/風來展[風媒の種子]@春秋山荘 2017/7/17/30

<プロフィール>

岩下徹 Toru Iwashita(ダンス)

山海塾舞踏手。ソロ活動では、かつて精神的危機から自らの身体を再確認することで立ち直った経験を原点とする<交感としての即興ダンス>の可能性を追求。代表的な活動として、無音・即興・60分を条件として踊る「放下」、その場にある音で踊る「みみをすます」、音楽家や画家等との即興セッションがある。障害の有無を問わず共にある場をさぐるダンスワークショップや、湖南病院(精神科/滋賀県)でのダンスセラピーの試みを継続実施中。日本ダンスセラピー協会顧問。滋賀県立総合保健専門学校、桜美林大学、神戸大学非常勤講師。今回、齋藤とは11回目、ドネダとは7回目、レ・クアンとは4回目のセッションとなる。*岩下徹写真(C)清水俊洋

ミッシェル・ドネダ Michel Doneda (ソプラノサックス) http://influx-website.wix.com/influx
http://puffskydd.free.fr/
1954
年フランス南西部生まれ。1980年よりインプロビゼーションを始める。演奏と同時にIREAInstitute Research and Exchange between arts of improvisation )の創立,フリブストの創立に関わる。多くのアーティストとの出会いの中で、独自のアプローチを開拓している。レ・クアン・ニン、ドーニク・ラズロ、ベニアト・アチアリ、マーチン・アルテンバーガー、バール・フィリップス、ポール・ロジャーズ、齋藤徹、沢井一恵とレギュラーに演奏を続ける。世界中のインプロビゼーションシーンとの関わりを深め、ヨーロッパ各国の他にもアフリカ、アジア、日本、アメリカ、カナダ、南米、ロシアへツアーを行っている。参加CD50枚を超える。
レ・クアン・ニン Lê Quan Ninh (パーカッション)

www.lequanninh.net 1961年パリ生まれ。ヴェトナム系フランス人。5歳でピアノを始め、10代で打楽器を始める。ヴェルサイユのコンセルバトワールでシルビオ・ガルダのクラスに入学。最優秀で卒業。ドーニク・ラズロ、ミッシェル・ドネダとの出会いよりインプロビゼーションの世界に入る。1986年からカルテット・エリオスの創立メンバーとしてジョン・ケージ、ジョージ・アルペギス作品を演奏・録音。1992年フリブスト(他のジャンルのインプロバイザーとの交流を目指す)の創立メンバーとなる。マーティン・アルテンバーガー(チェロ)と現代音楽作品演奏と即興演奏を行うアンサンブル・イアタスを始め、ヴィンゴ・グロボカールの作品を委嘱・初演。現代音楽、ダンス、詩、映像、写真とも共演を続け、参加CD40枚を超える。
齋藤徹 Tetsu Saitoh (コントラバス)


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by kogure613 | 2017-07-15 22:06 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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