浦山桐郎『キューポラのある街』吉永小百合、東野英治郎、浜田光夫
2017年 07月 31日
2017/7/31(月)
4月ぐらいに放送されていた映画を楽しむ。
吉永小百合が当時高校生だったということで、意外と演技が上手いし、なにせ元気はつらつ。
いままでどうしてこの映画を観なかったのかと思うとともに、吉永小百合さんを避けていたことが不思議なぐらい。
でも、この親父さんってどうしようもなく古臭い固定観念で、ここまでダメなのも珍しい。
浦山桐郎『キューポラのある街』(1962年、99分、日活)。モノクロ。最初の日本でのカラー映画が1951年だから10年以上モノクロ映画って作られていたんだな。モノクロでも新しいのでなかなかに鮮やか。吉永小百合さん演じる中学3年生のジュンが口紅を初めてつけるところとかもう想像力だけだしね。
<中学3年の石黒ジュン(吉永小百合)は、鋳物工場の直立炉(キューポラ)が立ち並ぶ埼玉県川口市の鋳物職人の長女である。何事にも前向きで、高校進学を目指すジュンだが、父・辰五郎(東野英治郎)が工場を解雇されたため、家計は火の車で、修学旅行に行くことも諦めていた。
自力で高校の入学費用を貯めようと、パチンコ屋でアルバイトを始めるジュン。担任教師の助力で修学旅行にも行けることになった。しかし、ようやく再就職した父親は、待遇が不満で仕事をやめてしまった。絶望したジュンは女友達と遊び歩き、危うく不良少年たちに乱暴されかけた。
全日制の高校進学を取りやめて、就職を決断するジュン。北朝鮮への帰還問題で苦悩する朝鮮人の一家や、貧しくとも力強く生きる人々との交流を通じて、ジュンは、自立して働きながら定時制で学び続けることに意義を見出したのだった。>
石黒辰五郎:東野英治郎
トミ(妻):杉山徳子
ジュン:吉永小百合
金山ヨシエ:鈴木光子
サンキチ:森坂秀樹
父:浜村純
母・美代:菅井きん
塚本克巳(鋳造工):浜田光夫
うめ:北林谷栄
カオリちゃん:岡田可愛
野田先生:加藤武
女工員:吉行和子
http://www.cinenouveau.com/sakuhin/urayama/urayama.html より
<昭和という時代を駆け抜けた屈指の映画監督・浦山桐郎。『キューポラのある街』『非行少女』『私が棄てた女』等の名作を残し、吉永小百合、和泉雅子、大竹しのぶらの女優を育てあげ「女優育ての名手」と言われながらも、生涯にわずか9本の映画を残しただけの寡作な映画監督。それは厳しい映画業界にあって納得のゆく企画を探し続け、それも機が熟すまで粘り強く時間をかけ、自分の作品にすべく丁寧にこだわり続けた苦闘の軌跡そのものだった。貧しさを憎み、若者たちに壁のように立ち向かう社会の幾多の問題や、人生をどう生きるかを、真っ向から誠実に、そして真剣かつ論理的に描こうとした作品を作り続けた。1930年に生まれ、わずか55歳でなくなった浦山桐郎監督>
行政学のレポートの締め切りが今日の午前中に設定したので、それ以外の成績を確定して提出。行政学の成績も一人をのぞいて保存。
明日は完全休暇にして、明後日で前期を終わらそうと思っている。
29日に、はながアピア40で弾き語りだったようだが、そこのオーナーの伊東哲夫さんが、とってもありがたいアルバムレビューをしていただいていた(「あたふた」の表紙にもはながいる)。15歳に当時渋谷にあったアピアのオーディションに望んだのが1998年11月ぐらいで、1999年1月に、はなデビュー。1曲目は雪が降ってきたという歌だったはず。研究室にCDにしてもらった録音があるはずだな。
https://www.facebook.com/nobuo.kogure/posts/1405653402803923?notif_t=like¬if_id=1501548358275803
<「青」と題したこのアルバムには
小暮はなが、日本そしてポルトガルを旅して見つけた
素朴で切実な愛の物語りが溶けあっている
音楽だからできる融合がある
このアルバムを聴いていると
窓辺の鉢植えの花木に水遣りをしたくなる
生きていることが愛おしくなる>