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ヨーロッパ企画『出てこようとしているトロンプルイユ』ABCホール

2017/11/2(木)

ココルームカフェに、必要になったという紙袋を届けて、ABCホールへ。

ヨーロッパ企画第36回『出てこようとしているトロンプルイユ』。作・演出演出:上田誠、音楽:滝本晃司。

デュシャンやフォービズム、ダダイズムからすーるレアリスム、抽象派などが登場。ひたすら「娼婦」と呼ばれる隣の女性(ヌードモデルになる)も味わい。舞台美術に絵画を大量に作る小道具係さんや特殊造形の人とか結構大忙しだったはず。

1930年ごろのパリ。一人の無名の老画家がなくなった。大家が片付けを家賃を滞納している画家3人に命じている。でも、その絵を捨てるのがなかなかできない。そして、議論好きなフランス人なんで、ずっと論争してしまう(これは他の人も同じく)。

ひたすら面白かった。2時間を数分越えるお芝居(19022108)だが、ほんとに一つのこと(絵画から飛び出そうとする、そういう絵画、美術)を繰り返しやってみせるバカバカしさが実に清々しい。

モンマルトルとモンパルナス。知っているようであんまりその前後関係とか知らないなと思いつつ、楽しむ。ダリさんだけが有名人か。ビッケンバーグという画家はいたのかどうか?

ヨーロッパ企画の新作「出てこようとしてるトロンプルイユ」はだまし絵コメディ ナタリー201773

http://natalie.mu/stage/news/239277

<ヨーロッパ企画の新作タイトルが「出てこようとしてるトロンプルイユ」に決定。9月に滋賀で上演されるプレビュー公演を皮切りに、京都・高知・東京・大阪など各地を巡演する。
 だまし絵をめぐるだまし絵コメディと銘打たれた本作。第61回岸田國士戯曲賞を受賞した「来てけつかるべき新世界」以来のヨーロッパ企画の本公演となる。作・演出を上田誠、音楽を元たまの滝本晃司が担当。滝本がヨーロッパ企画に楽曲提供するのは、2009年「曲がれ!スプーン」、14年「建てましにつぐ建てましポルカ」に続いて3作目となる。出演者にはヨーロッパ企画のメンバーに加え、金丸慎太郎、川面千晶、木下出、菅原永二が名を連ねている。>
<上田誠コメント
画家とかアートとかってちょっと凄いよな、って興味はずっとありまして、でも下手に近づくと地獄の釜が開くぞ、っていう畏れもあったので、書店の「アート」の棚の前を行ったり来たりしながら様子を伺ってたんですが、そんな僕に気さくに話しかけてくれた背表紙に書いてあったのが「だまし絵」でした。嬉しくなって本を手に取って開いてみたら、絵があろうことか俺に向かって飛び出してきていたという。地獄の釜は結局開きました。今回はだまし絵をめぐるだまし絵コメディです。トロンプルイユってだまし絵のことです。>

14時から京都府の会議。

京都・文化ベンチャーコンペティション。最終審査は、2018.2.18(日)、京都キャンパスプラザにて。

文化芸術振興基本法が文化芸術基本法になったことなどを受けて、府庁の文化政策も変わるという話も最後にあった。つい「文化芸術」という言葉の不思議(それまでは、芸術文化と言っていた)を話してしまった。でも、京都府は伝統的に「文化芸術」を使っている。文化芸術振興室というのは法律よりも古いし、府立文化芸術会館もそうだ。しかし最近はなんだか諦めているというか慣れているというかそんなこともどうでもいい状態だったわけで。

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by kogure613 | 2017-11-02 22:09 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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