山下残『伝承』Art Theater dB KOBE 極東退屈道場『ファントム』AI・HALL

2017/11/25(土)

極東退屈道場『ファントム』AI・HALL。何という舞台美術(柴田隆弘さん)。映写もあざとくはない。

確かにすべての回にかよって(2回目から無料だそうだ!!)、違う角度から、鑑賞するのもいいかも知れない。私はいつもの上手の端。やはり、これはすこし奥がいいなと思って陣取る。


基本、小声。対話劇の真逆。でも、時に混じり合う。どちらかと言うと、ケチャのような。一度だけ、ものすごく臭い熱演を森本研典さんがするモジュールがあった。あれはどういう効果だったのだろう、よく分からないがぽつんとその内容ではなく殻だけが残っている舞台。

コインロッカーのジグザクの底、小さく、一人分しかない。激しく動くと結構大変だし危ないなあと事前に思っていたが、なんというか、抒情詩的な始まり。わー、ガロの世界のような、TSエリオットのような。墓場、墓標が読まれていく。すこし西欧ぽい。

大阪環状線の駅名が出る。

ダンスもそんなに激しくない。ちょっと照明が動きすぎて最初のダンスのときは目を閉じるときがあったけど。原和代さんも振付けだけではなく、今回は出演(飾り窓の女、かーちゃん)。

山に昇る。腰が曲がる。飾り窓で手招きする。小さな鍵を見つけるところから。開けてください。木になるあーちゃん(大沢めぐみ)、妹のまーちゃん(増田美佳)が水をやりにのぼる。フクロウ(街を眺める男、森本研典)は車中でよく眠る。

台本を買わなかったのは悔やまれる。時が経つと正確なモジュール名(20ぐらいのシーンあり)とか台詞を忘れてしまう。<あとで、当日パンフの表紙に21のモデュール名が書いてありました:「あたしをあけて」から「アタシヲアケテ」まで。「土方トシゾウ」も面白かったし、「スナック夢子」の「ゆ」を替えたらも笑った。>


ダジャレなのにおしゃれ。詩的なのに猥雑。うまい具合にミックスしてある秀逸な世界。タイムズよりも好み、サブウェイとは別個の良さがある。

18時からのAIHALL。もっと入っていいのになあ。ひょっとしたら、18時と言うのは、中途半端なのか(マチネをどこかで観た人が行けない?でも、私は新長田から余裕だったけどなあ)。でも、子供が実に的確に笑っている。大人は笑っていいか分からないときにも。

極東退屈道場新作公演#008『ファントム』アイホール提携

作・演出:林慎一郎 18021949

「その街を置いてきてから、その街の夢をよくみる--。」

<コインロッカーの中で目覚めた6人の男女。彼らは預けられた荷物なのか。 コインロッカーの扉は鍵がかかり当然、中からは開けられない。が、その扉以外の残りの五つの面には非常口のランプがともる。ロッカーからロッカーへ。 くぐりぬけるコインロッカーの居室は、都市を構成する様々なモジュールに姿を変えていく。>

小笠原聡、森本研典(劇団 太陽族)、堀井和也、大沢めぐみ、原和代、増田美佳

振付|原和代、舞台監督|塚本修(CQ)、舞台美術|柴田隆弘、照明|魚森理恵、照明操作|木内ひとみ、音響|あなみふみ(ウイングフィールド)、映像|土本洋揮(evkk)、衣装|大野知英(iroNic ediHt DESIGN ORCHESTRA)、制作|奈良歩、制作協力|さかいひろこworks

14時からの山下残『伝承』、ArtTheater dB KOBEの客席(ぎっしり、下町芸術祭のファイナルということもあるのだろうが)にて、かなもりゆうこさんから、彼女の座座での美術展で撮影されたポストカード3枚をいただく(草本利枝さんの写真)。鞄に何か入れておかねばなあ(はなの宣伝でもいいから)。明日、座座に行くことを告げる。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲。

ドバイに残さんと一緒に行った話。女性の服にもブランドがあるのだそうだ、それにパジャマの上からでも羽織れるので便利という一面も。やはり、彼女の意識は服装になるのだなあ。

ダンス国内留学というが、国外からの人が混じっているねというと、国内からの募集があまり多くなくて、海外に広げるとどっと来たのだそうだ。

「左京区民族舞踊」という最近の山下残さんの作品を観たくなった。動きから言葉が出ることにこだわっているそうだ、あと自分アーカイブ。アイデアが脱臼しつつ構築する残さんらしい舞台だった。ただ、もちろん、9名の身体にまだまだ単調さがあるのは致し方なし。50分弱。

よーーー、一本締め(いわゆる)と、鉄人28号のお面の代わりのピカチューたち。右手と左手、真似ぶ、習うより慣れよ、繰り返す、でも、違う、全然違う。伝承のときに師匠が繰り返すだろう指摘、その脱臼。ドラえもんとドレイモン。

山下残『伝承』Art TheaterdB KOBE

<古今東西、ダンスの伝承の現場には涙と汗が染みつき、真摯さと神妙さのなかに滑稽な一面が顔を出す(時もある)。そのような零れ落ちるような瞬間を掬いとり、決して舞台上に現れることのなかった師匠とダンサーとのやり取りを、大胆にも舞台上で再現します。アルゼンチン、イスラエル、オーストラリア、トーゴ、日本から成る国内ダンス留学@神戸6期生それぞれの個性が突き抜けます!>

(トークゲスト)森本アリ(音楽家|旧グッゲンハイム邸管理人)

振付・演出:山下残

出演:石黒美彩、植野晴菜、大谷萌々夏、松縄春香、宮脇有紀、マイア・ハルター、マリア・デ・ロス・アンヘレス・パイス、カイル・シェンクス、アラン・スナンジャ

下町芸術祭パフォーマンス・プログラム「KOBE-Asia Contemporary Dance Festival #4]家族の系譜

下町芸術祭<下町情緒溢れる神戸は新長田を舞台に、2年に1度の芸術祭として実施しています。2017年は113日〜25(月曜日休業)20日間開催!>

主催 : NPO法人 DANCE BOX

助成:平成29年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業

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by kogure613 | 2017-11-25 21:13 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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