逢坂剛『斜影はるかな国』 明石順平『アベノミクスによろしく』

2018/1/22(月)

3つのゼミ。最終。2回生ゼミ、全員レポート提出。

今日は、サイコロトークを直前にしようと思ってやってみる。お菓子を昨日買っておいて。

3回生ゼミは、サイコロトークを検索してすこし改良。役者志望のゼミ生が圧倒的に話をもりあげる。なるほど。

4回生ゼミは学生最後になる。来週は口頭試問。その練習。


先週読んだ本。

逢坂剛『斜影はるかな国』。逢坂剛ミステリワールドに親しむと、公安警察とともに、内戦時注進のスペインがどんどん身近になる。ポルトガルとともにスペインも日本との関係は歴史的にけっこう強い。この本は、文庫で724ページ。朝日新聞の連載だという。

逢坂剛『斜影はるかな国』(2003年、文春文庫。1991年単行本)

1936年、フランコ将軍らが蜂起して勃発したスペイン内戦。その最中に、ギジェルモ・サトウと名乗る日本人義勇兵がいた。通信社特報部の記者・龍門二郎は、男の足跡を取材するためスペインに飛ぶが、その裏には大いなる秘密が隠されていた。スペインの過去と現代を舞台に描かれた、壮大な冒険ミステリー。>

http://d.hatena.ne.jp/hyouhaku/20070804

<逢坂剛お得意のスペインもの。今回は二つの物語が平行して書かれていく。一つは、マドリードに留学中の花形理絵が殺人事件に巻き込まれる。被害者が反政府のETA(バスク祖国と自由)と関わりがあったことから、治安警備隊内部に組織されたCEIAT(反テロ特捜隊)とETAの争いに巻き込まれていくもの。もう一つは、通信社特報部記者・龍門二郎がスペイン内線にいた義勇兵のその後を追ううちに、自らの過去と接点を持つことを知り、さらにかつて愛した女性と再会することによるロマンスを通しながら、意外な真実が目の前に現れていくものである。

 二つのストーリーが途中で重なり、物語は1936年のスペイン内戦時に隠された金塊の謎をも巻き込んでめまぐるしく変化し、登場人物たちを容赦なく翻弄する。

 スペイン内戦から現代までのスペイン史を包括した舞台背景。時代に隠された謎に翻弄される人たちの造形。己の正義と自由を信じて動き回る者たちの内面。謎の義勇兵たちの意外な正体。様々な謎と、時代の重みを重ね合わせながら繰り広げられるサスペンス。いずれをとっても一級品である。それら一級品の要素が巧みに重なり合っているのだから、素直に傑作と称するしかない。

 新聞連載のせいもあるかもしれないが、盛り上がるべきサスペンスの部分が短いスパンでこれでもかとばかりに並び立てられている。それでいて、その盛り上がりに食傷することない仕上がりになっているのも、作者の巧みな綱裁きといえよう。結末も、大演奏の終わりの静寂に匹敵する、素晴らしい余韻に浸ることができるものである。

主人公ばかりでなく、脇役もしっかりと書き込まれているのが嬉しい。フラメンコ・ギタリストの風間新平など、もう一度会ってみたいキャラクターである。

 ヒロインの一人、花形理絵は『十字路に立つ女』のヒロイン。名前だけではあるが、逢坂剛のシリーズキャラクターの一人である岡坂神策が登場するのは、ファンサービスであろうか。>

もう一つは、新書。明石順平『アベノミクスによろしく』。グラフが多く、しかもわかりやすい。

日銀のいまの金融緩和が世界の動きについていっていない。でも、やめられない。

いまの内閣は(自公政権葉)、数字をうまくつかって経済政策の成果を強調しているが、どこかでドスンとなるかも。米国がそうならないことでなんとかソフトランディングできるか。あるいは、また政権を投げ出して、そこで大手術させてしまうか。

明石順平『アベノミクスによろしく』(インターナショナル新書、201710月。集英社インターナショナルが発行所で発売所は集英社)

明石(あかし)さんは、1984年生まれの弁護士。労働事件などを担当。

アベノミクスの失敗をデータで徹底検証!

「アベノミクス以降の実質GDPは、3年間で比較すると民主党政権時代の3分の1しか伸びていない」「2014年度の国内実質消費は、戦後最大の下落率を記録」「GDP算出基準改定のどさくさに紛れてGDPを異常にかさ上げ」といった知られざる事実を、政府や国際機関による公式発表データを駆使して導きだし、詳細に分析!

さらに「アベノミクスの成果」と謳われる雇用の改善がアベノミクスと無関係であること、株価の上昇が官製相場によるものであることなどもデータで明らかにする。本書はアベノミクスが空前絶後の大失敗に終わっただけではなく、日本の未来に超特大の副作用を残していることを平易な文章で暴き出す。

豊富なデータにより、アベノミクスの本当の姿が今、明らかになる。

井手英策氏推薦! 「データのリアル"がアベノミクスの正義と幻想を破壊する!

藻谷浩介氏推薦! 「客観的事実のみを書いた、文句のつけようのない内容」

(目次より抜粋)

1:アベノミクスとは何か

2:マネーストックは増えたか

3:国内実質消費は戦後最悪の下落率を記録

4:GDPかさ上げ疑惑

5:アベノミクスの「成果」を鵜呑みにしてはいけない

6:「第3の矢」は労働者を過労死させる

7:アベノミクスの超特大副作用

8:それでも、絶望してはいけない>
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by kogure613 | 2018-01-22 22:11 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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