烏丸ストロークロック『まほろばの景』ロームシアター京都ノースホール

2018/2/9(金)

烏丸ストロークロック『まほろばの景』ロームシアター京都ノースホール、195分~2046分(か48分か少し記憶が曖昧)、そのあと、アフター座談会(柳沼さん、小濱さん、小菅さん、阪本さん)。満席。

三重県在住の役者がふたりでている(角谷明子さん、小菅紘史さん。さらに舞台監督も三重の山中秀一さん)こともあって、三重からも演劇関係者の顔あり。13日と20日に中京青少年活動センター煮て、NPO法人舞台芸術協会主催の「舞台の感想を深めるための劇評講座」があるようで、その為もあるのか、レポート用紙をカバンから出している人などもいた。

作・演出:柳沼昭徳  音楽・演奏:中川裕貴

出演:阪本麻紀(烏丸ストロークロック) 澤雅展(烏丸ストロークロック)

角谷明子 小菅紘史(第七劇場)小濱昭博(劇団 短距離男道ミサイル) 松尾恵美

<この『まほろばの景(けい)』シリーズは、20177月の宮城県仙台市での滞在制作からスタートしました。東日本大震災以降、被災地と漠然と捉えていた彼の地での人びとの声、営みとの出会いは、私たちが日常無意識に感じるあらゆる隔たりとの対峙でもありました。隔たりを超え「交ざりあう」ことをテーマに東京・京都での朗読劇、広島での短編と1年をかけて連作を重ね、この長編「まほろばの景」へと物語は集成します。>

去年の10月にこの作品のプレイベント「音楽と物語」を鑑賞した。http://kogure.exblog.jp/237850244/

そのすべてがここに入っているのではないが、チェロと朗唱という試みが、分厚く、本公演には生かされているようだった。

会話劇からはずいぶん遠くにいった感あり(もちろん、精神障害のある老婆の鳩喰いの独り言が主人公と幼馴染との会話に変に共鳴するところのような同時多発会話に近い場面もある)。お神楽に注目することで踊りや身体の動き、傾きなどにずいぶんと工夫がある。それに加えて、今回は、声と音楽(チェロの電子増幅)の音響的な実験によって、音への意識がいままでよりも強くなっている印象。

舞台美術(杉山至)は、白い半透明の簀垂れ。頭上から長く降りてくる。霧のように境界を隠す機能とか、綴織の小径の足取りをアフォードしている。最後にその簀垂れの奥が見える。これは大きな効果となって、山の存在を気づかせる。山伏が六根清浄を唱える始まり。

25歳になったカズヨシ(知的障害)を探している主人公の福村(小濱昭博)。そこは大阪の山沿いの土地。知的障害の人たちのコロニーの近く。福村は被災地の熊本に通っている。エピソードは一つだけ、一所懸命になりすぎて浮く男の話。福村は仙台市で地震に遭遇、実家は崩壊、井戸だけが残っている。良心は無事だったが、地元の民俗芸能の法印神楽(修験能の山伏が里に使えたもの)が途絶えたこともあってがっかりしている。井戸の中に昔の風景が見える、親子には。

主人公は2011年を境に夢を観ているようで、どこかふわふわしている。女性の方が積極的。仙台でも大阪でも。

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by kogure613 | 2018-02-09 22:54 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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