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教養・常識・時事チェック(4)企業会計

4)企業会計

企業(株式会社)の財政状態と経営成績を利害関係者に報告するために作成される報告書を( ① )という。

①は、( ② )が投資してくれた資本等をどのように運用し、どれだけの利益を稼いだのかをその会社の所有者である②等に報告するために作成されるものである。

①は( ③=B/S)、( ④=P/L)、キャッシュフロー計算書等により構成されている。会社の安全性や投資効率といった財政状態は③を通じて、収益力、成長性といった経営成績は④を通じて開示される。さらに会社の資金に関する情報を補完するものとしてキャッシュフロー計算書がある。

 ④は、一定期間の企業の経営成績の決算書であり、ざっくり言えば、売上高などの「収益」から、売上原価や販売管理費などの「費用」を除いて計算した「利益」を読み取ることができる。すべての収益からすべての費用を除いたのが(当期)純利益であり、その他、売上総利益(粗利[あらり])、営業利益、経常利益などがある。このうち、通常の活動により生じた利益、すなわち主な営業活動以外による収益と費用を加減した利益である( ⑤ )や営業利益が、企業のニュースではよく使われる。

 たとえば、2017年秋のニュースを参考に

任天堂は1030日、20183月期通期の連結業績を大幅に上方修正し、⑤は前回予想の600億円から1250億円と、2倍超になる見通しだと発表した。前期実績(503億円)から2.5倍の増益になる。新型ゲーム機「Nintendo Switch」などが好調なため

 ③(バランスシート)は、企業のその時点での断面図と言われる。元手がいくらで、いくら借金をし、集めたお金でどんな資産を作ったかを一覧表にしたものである。つまり、左側(借方)にある資産(現金や預金、建物や車などの財産)の部は、右側(貸方)に書かれる負債(銀行からの借入金など)の部と純資産(株主資本などで、総資産―負債で計算される)の部の合計になる。総資産=負債+純資産

純資産は自己資本とも呼ばれ、他方、負債は他人資本と呼ばれる。自己資本(=純資産)が、資産の部の全体(総資産)に占める割合を自己資本比率と呼び、これが40%以上あると優良企業と言われている。

 つまり自己資本比率は、( ⑥ )÷( ⑦ )×100で計算され、企業の( ⑧ )について判断するための指標である。流動比率も⑧についての指標であり、流動資産÷( ⑨ )×100で求められる。これは、⑨はすぐに返済すべき負債で、流動資産はすぐに現金化できる資産であるため、流動比率が高ければ、会社の短期的な返済能力が高いということになる。

 一方、企業の( ⑩ )の指標としては、総資本経常利益率(ROA)と自己資本当期利益率(ROE)があり、前者は会社が投入したすべての資本に対してどれだけ利益をあげたかを示し、後者は、②が投入した( ⑪=純資産)に対してどれだけ利益をあげたかを示している。


【選択する用語(ただし該当するものがない場合は、独自に記すこと)】

財務諸表  予算書  経営者  株主  社員  

貸借対照表  残高試算表  損益計算書  

売上総利益  経常利益  税引前純利益  総資産  純資産  固定資産  流動資産  

固定負債  流動負債   収益性  安定性  活動性  総資本  自己資本  他人資本


by kogure613 | 2018-04-03 09:45 | 大学・校務 | Trackback | Comments(0)

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