劇団洗濯氣 新歓公演『傷は浅いぞ』作:中屋敷法仁、演出:悪玉、ジュリ太郎  佐々木譲『地層捜査』

2018/4/26(木)

佐々木譲『地層捜査』文春文庫、2014年、単行本2012年。

警察物でしかも地味な地域の表層だけでは分からない再捜査をする主人公。

相棒は退職後の当時の捜査員。やりにくいなあと思いつつ、でもうまく役割分担しつつ・・・

なるほど、そこで交差するのね。

1995年に東京・荒木町で起きた老女殺人。確たる手がかりもなく、未解決のままだったこの事件が、2010年の公訴時効撤廃を受けて再捜査の対象となる。捜査一課の水戸部と、以前この事件を担当していた地域指導員加納は、当時の捜査本部が着目した土地トラブルを追いながら、かつては芸妓、後に置屋の女将として生きた老女とこの街の記憶に目を向けていく。そう、事件の「地層」を掘り起こすのだ——。『廃墟に乞う』で直木賞を受賞した警察小説の名手が放つ待望の新シリーズ、いよいよ開幕!

近大の授業。欠席者が少し増えている。今年は伝統芸能、演芸を見せる割合は短くして、演劇を見せる量を増やそうかと思い、今日は、7つのジャンルを少しずつ見せる。やはり、もっと観たかったという声あり。玉川太福さん、神田松之丞さんなど若手の映像を活用。

京都橘大学で、来週のレジュメを作る。

そして、大学の演劇部の公演を楽しむ。いや、実に楽しい。脚本の面白さもあるが、同世代のいきいき感あり。他大学の演劇部からも見に来るように思う。

劇団洗濯氣 新歓公演

「しまった!引越し蕎麦届けるの忘れた!でも洗濯氣の

 公演があるから大丈夫!」

​『傷は浅いぞ』

作:中屋敷法仁(『柿喰う客』主宰)

演出:悪玉、ジュリ太郎

京都橘大学 リバティー棟3F 多目的ホール

18時半すぎから2053分ぐらいかな。

悪玉:矢衾愛弓(やぶすまあゆみ)アイドル(傷だらけ)

二代目スタイシッリュK:一本槍官兵衛(いっぽんやり・かんべえ)マネージャー

学:太刀花鞘花(たちばな・さやか)元アイドル、テレビプロデューサー

SUZUNA:盾林美矛 放送作家

[参考]

柿喰う客-11回公演『傷は浅いぞ』20071114()26() http://kaki-kuu-kyaku.com/past/11/nextstage11_02begin.html

傷は浅いぞ

中屋敷法仁の新作戯曲。心や体に軽めの傷を負った人々とその傷口をじろじろ眺める他人たちのお話。

最終的には、ハッピーエンドっぽい雰囲気になります(死人出るけど)

中屋敷法仁(なかやしき のりひと)

柿喰う客・代表。全作品の脚本・演出を担当。圧倒的な妄想力を武器に、現代社会と人間存在を嘲笑う。都市伝説とグラビアアイドルが好きな末っ子長男。 

柿喰う客「傷は浅いぞ」ワンダーランド wonderland 谷賢一(劇団DULL-COLORED POP 主宰)http://www.wonderlands.jp/archives/12333/

<・・・・

 あらすじは割とどうでもいい気がするのでいい加減に書くが、大体以下の通りである。アイドルとしての華々しいデビューのチャンスを生放送中の鼻血というみっともないアクシデントで失った矢衾愛弓(やぶすま・あゆみ)は、マネージャーである一本槍官兵衛(いっぽんやり・かんべえ)の制止を振り切り、アイドル潰しで有名な番組「電ガル」への出演を決意する。「電ガル」プロデューサーの太刀花鞘花(たちばな・さやか)は、かつて肉親が起こした不祥事のスキャンダルによってアイドルの道を閉ざされて以来性格が捻じ曲がり、アイドル潰しに余念がない。愛弓に対しても、ゴキブリ入りモナカや中空四メートルからの落下、果ては刃物や画鋲の仕込まれた障害物走など鬼畜的な罠を仕掛けるが、愛弓は全てをガッツだけでクリアしていく。愛弓は、かつて強姦された上にナイフで腹を裂かれて殺されかけた過去があり、この程度の罠など何ともないのだ!

 と、筋書きだけ書けばはっきりとB級なのだが、これが面白いから不思議である。普通なら通らない現実感のゲの字もないプロットを、持ち前の筋肉質なパロディ・センスでごりごりと押し進め、リアリティとかどうでもいいよときっちり線を引いてくれるから、強引なプロットはアラというよりむしろウリ。『タッチ』でやったら一気に冷めるような酷い展開も、『逆境ナイン』や『地獄甲子園』で見れば何一つ気にならないのと同じで、「柿」の作品は、真実らしさとか妥当性とかいう鬱陶しい要件を、見事にページの余白の更に外に追いやってしまう。

 今、あえて漫画的なアレゴリーを多く使ったが、「柿」は大体において漫画的な飛躍とか戯画化が目立つ芝居作りを続けている。作・演出の中屋敷法仁自ら「妄想エンターテイメント」と呼び、「人間を一つも描いてない」と豪語するほど割り切った、カリカチュアと言うより悪ふざけに近いほどのパロディ。しかしそんな漫画的な描写の最中に、ふと目が覚めるようなリアルな人物をアップに映した映画的なカットが割り込んで来るのがたまらない。>

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by kogure613 | 2018-04-26 23:25 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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