佐々木譲『制服捜査』
2018年 05月 15日
2018/5/15(火)
読み終わった文庫。
佐々木譲『制服捜査』新潮文庫、2008年、単行本は2006年。
制服の警官は、私服で操作する刑事とは違い、捜査をすることはできない。
でも、地域を守り、不安を除去することは同じく警察官の任務でもある。
その葛藤を十分にはすっきりしない形ではあるが、精一杯なんとかしようとする警察小説。
確かに最後の「仮装祭」はすこし長い分、読み応えがあった。
「駐在警官・川久保篤シリーズ」の1作目。北海道警の組織ぐるみの不祥事による人事の改革により、田舎町への単身赴任にての駐在所勤務で、町で起こるいくつかの事件への関わりを5編の短編小説としてまとめたもの。
逸脱(『小説新潮臨時増刊号』〈2004年2月))
遺恨(『小説新潮』2004年12月号)
割れガラス(『小説新潮』2005年4月号)
感知器(『小説新潮』2005年7月号)
仮装祭(『小説新潮』2005年10月号)
2回生演習は、教科書を使っている。
今日は「住民」と「市民」。意外とここは難しい。
住所というのもそうだし、市民とブルジョワとか歴史のところも大学生になると忘れているようだし。
初めに、私が作っている教養ミニ問題をやっている。今日は、製造業や卸小売業とかの分類。第一次産業、第二次産業というヒントを使うのだが、これ自体がどうもピンとこないようだ。
教科書の区切りがあって、少し時間が残ったので、いままでの授業で印象深かった科目、難しかった科目を一人ずつ話してもらう。こういう声を聴くのもクラスの役割かも。