京都文化博物館の『オットー・ネーベル展』 京都市学校博物館、京都芸術センター
2018年 05月 26日
2018/5/26(土)
いまの大学院の課題研究という名前の個人指導している院生のテーマが、公共施設マネジメントで、実際は小学校の統合後における閉校校舎の活用(リノベーション)ということだったので、京都市の事例を学外授業として見に行こうということになる。
10時前に、元開智小学校である京都市学校博物館で落ち合い、まずは、64校できた番組小学校の歴史を一緒に確認。
そのあと、元明倫小学校の京都芸術センターへ。
展覧会は、関西の若手の3名:加藤巧、西條茜、高畑紗依。
そして、元龍池少学区の国際マンガミュージアム。食事もそこのレストラン。壁にいっぱいの漫画家による肉筆。
私は中には入らず、京都文化博物館の『オットー・ネーベル展』へ。
シャガールの影響があるようなもの(シャガールの絵画もあってどちらも楽しめる)、カンディンスキーとの交流ですこし影響されているもの、そしてパウル・クレーとの親密な交流。クレーの絵画は初期と最期のもの。確かに、似ているようではあるが、確かに、オットー・ネーベル独自の技術と緻密さがじわじわ見えてくる。並べてみて逆に分かってくるという展示も珍しい。そうそう、バウハウスのインテリアや建物の展示も面白く、ネーベルさんが建築も出来、俳優でもあったという多才さもまた不思議な感じ。カンヂンスキーさんがネーベルさんが活動できるように助成を進言したという下りも素敵。
そう言えば、加藤巧さんの細長いキャンバスの抽象画も軽やかで、すこしネーベルさんのふわっとした街の絵と似ているかも。ふわっとしていても、ものすごく意識的な考察と理論にもとづく技術によっているというのがネーベルさんらしい。
<スイス、ドイツで活動した画家オットー・ネーベル(1892-1973)。1920年代半ばにワイマールに滞在したネーベルは、バウハウスでカンディンスキーやクレーと出会い、長きにわたる友情を育みました。
ベルンのオットー・ネーベル財団の全面的な協力を得て開催される、日本初の回顧展となる本展では、建築、演劇、音楽、抽象、近東など彼が手がけた主要なテーマに沿って、クレーやカンディンスキー、シャガールなど同時代の画家たちの作品も併せて紹介することで、ネーベルが様々な画風を実験的に取り入れながら独自の様式を確立していく過程に迫ります。バウハウス開校100 周年(2019 年)を前に、若き日のバウハウス体験に始まり、素材やマチエールを追求し続けた画家ネーベルの知られざる画業を紹介します。>