白井聡『国体論―菊と星条旗―』

2018/6/7(木)

近大の授業が始まる前、青年団『ヤルタ会談』のセリフを読み合う二人。

遊びでやっているのだという、あまりにも面白いと。チャーとかスター、ルーズとなっていたので、チャーチルとスターリン、ルーズベルトだというと驚いていた。

来週は、丁寧に『東京ノート』論。家に『東京物語』がなくて、とりあえず、動画サイトで参照する箇所をチェックしておく。両親を義理の姉から押し付けられた紀子が東京見物に誘い、狭いアパートに連れていくシーン。これが『東京ノート』の初めに符合する・・・

白井聡『国体論―菊と星条旗―』集英社新書、2018年。読み終わったので、メモ。


序 なぜいま、「国体」なのか 

年 表 反復する「国体」の歴史

1章 「お言葉」は何を語ったのか

2章 国体は二度死ぬ

57<豊下(楢彦)いわく、「天皇にとって安保体制こそが戦後の『国体』として位置づけられたはずなのである」>

63<われわれがいま現実に目にしているのは、「天皇陛下の赤子」の相似形である「アメリカは日本を愛してくれている」という物語の亡霊と、その亡霊がなおも生者をとらえている異様な有様である。>

戦前 「天皇の国民」⇒「天皇なき国民」⇒「国民の天皇」

対米従属体制の形成期―「アメリカの日本」の時代・・・理想の時代

対米従属の安定期^「アメリカなき日本」の時代・・・虚構の時代

対米従属の自己目的化の時代―日本のアメリカ」の時代・・・不可能性の時代


3章 近代国家の建設と国体の誕生 (戦前レジーム:形成期)

国体と政体との区別

明治憲法レジーム

・・・密教的(エリート向け)には立憲君主制、大衆向け(顕教的)には神権政治体制

4章 菊と星条旗の結合 ――「戦後の国体」の起源 (戦後レジーム:形成期1)

征夷大将軍マッカーサーが発明した天皇制民主主義

5章 国体護持の政治神学 (戦後レジーム:形成期2)

アメリカの日本:主権が天皇からGHQ

6章 「理想の時代」とその蹉跌 (戦後レジーム:形成期3)

三島由紀夫の決起と自決  連続企業爆破事件と天皇暗殺未遂事件

7章 国体の不可視化から崩壊へ (戦前レジーム:相対的安定期~崩壊期)


8章 「日本のアメリカ」 ――「戦後の国体」の終着点 (戦後レジーム:相対的安定期~崩壊期)

異様なる隷従  発狂する奴隷  愚かしい右翼の台頭

愛国=親米という図式が、自動的に選ばれている

303<こうした行動は、現代の極右が、示威行動においてしばしば日章旗や旭日旗と一緒に星条旗を持ち込んで誇示していることと軌を一にしている。現代日本にとって、天皇とはアメリカであるという事実をこれほどまでに雄弁に物語る事象はないであろう。つまり、親米保守政権と異なる考えろ持つことはすべて「反国体的」であり、星条旗への忠義を誇るおとは「皇道」なのである。>


終 章 国体の幻想とその力

336<「戦後の国体」の末期たる現代において現れたのは、「戦後日本の平和主義」=「積極的平和主義」=「アメリカの軍事戦略との一体化」(実質的には、自衛隊の米軍の完全な補助戦力化、さらには日本電度のアメリカの弾除け化)という図式である。>

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by kogure613 | 2018-06-07 18:58 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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