ロナルドすごい & RADWIMPSというバンドの「HINOMARU」という歌詞が話題になって
2018年 06月 15日
2018/6/15(金)
朝、京都府庁のお三人。若い人は北海道出身だそうだ。課長とその人はどちらも産業振興の部署からの移動だという。
部や課の名前がよく変わりますねえ、というと、また変わりますとおっしゃっていた。
3限目、10回目。黒澤明映画はパスしようと思っていたが、公共政策入門なので『生きる』を少し。
縦の奥行き構図でぼけないように光量強くして映すという技法を話すと、学生たちは興味深いという。
黒澤明さんは枕で木下恵介さんを観るべしというつもりなのだが、世界の黒澤をちゃんとみたいとか参加カードに書く学生が多くて・・・
ハリウッド映画的な評価が世界の評価なのだろうなあ・・・
そうそう、昨日大阪で、ホラー映画で卒論を書いたという男性と映画の話をしたのだが、なんと小津安二郎映画は授業でずいぶん観せられたが、ぜんぜん面白くなかったと言っていて、やっぱり・・とか思う次第。
RADWIMPS「HINOMARU」というサッカー応援歌のカップリング曲として出された歌が、戦前の軍歌ぽい言葉があって、すこしなんちゃって愛国風にはなっているのが、物議を醸している。椎名林檎さんという人もいらっしゃるけれど(なんだか、このあとは秋元康さんという人が出てくる前の露払いかも知れない)。
< 作詞:Yojiro Noda. 作曲:Yojiro Noda. 風にたなびくあの旗に 古(いにしえ)よりはためく旗に意味もなく懐かしくなり こみ上げるこの気持ちはなに 胸に手をあて見上げれば 高鳴る血潮、誇り高くこの身体に流れゆくは気高き・・・>
以下、軍歌の研究もしている辻田 真佐憲さんの分析:
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56060 より
<「あなた」とは、「御国」であり、「日出づる国」であり、「帰るべき」祖国であり、「守るべきもの」である。
これにたいし、「僕ら」とは、日の丸を仰ぎ見ると感情が高まる者たちであり、「気高きこの御国の御霊」を身体に宿す者たちであり、父母から歴史を受け継いだ者たちである。
そして「僕ら」は「さぁいざゆかん」と鼓舞され、「あなた」の「御名」の下に、どんな困難があろうと突き進んでいく。たとえ「僕ら」の身が滅んでも、「あなた」は永遠に栄えよと願いつつ――。
以下の部分に、この歌のエッセンスが凝縮されている。
ひと時とて忘れやしない 帰るべきあなたのことを
たとえこの身が滅ぶとて 幾々千代に さぁ咲き誇れ
このような「あなた」(祖国)と「僕ら」(国民)の関係性は、典型的な愛国歌のそれである。>
そして、ライブでのこの言葉:<自分の国を好きと言って何が悪い>
内容も気になるところだけれど、真っ先に、どうして「国が好き」じゃなくて「国を好き」なんだろうなとそこが気になってしまう。
でも、岩佐義樹『毎日新聞・校閲グループのミスがなくなるすごい文章』(ポプラ社、2017)を読んでいると、うっかりと曖昧な言葉遣いしていたことに気付かされる。あえて使うのもあるが、たとえば「高齢な人がすごく多い」。あえて「問題な日本語」っていう本もあそうだが、「いろいろな」と「いろいろの」はどちらも使えて、「単純な作業」はいいが「単純の作業」はおかしいということはわかるが、これってちゃんとした法則があるのかないのか、なかなか気づかない。
あと、「日本人のおなまえっ」という番組で、ドイツやベルギーは、明治時代にいろいろ参考にさせてもらったこともあり、本国人が自国を言うカタカナに替えたという。イギリスやオランダ、ギリシャ、トルコはポルトガル語由来だそうだ。蹴球は、当用漢字になくて使えず、フットボールはアメフトとまちがいやすいのでサッカーになった話もあった。
サッカーワールドカップが始まると、アーツよりもサッカーを観てしまう。
ロシアがでかく見えて、欧州のサッカー観るとそう思うのだけれど、日本のサッカー場よりも狭いんじゃないかと思ってしまう。サッカー専用スタジアムのせいもあるかな。
これは翌朝に録画で観たのだが、スペインとポルトガル。なんだか面白すぎる。ロナルドの足が少し心配。あと脱税額19億円(罰金24億円)もすごいけど。