遊劇舞台二月病『Delete』ウイングフィールド、相良倫子朗読:平和の詩「生きる」沖縄慰霊の日

2018/6/23(土)

沖縄慰霊の日。73年。

父母の会総会。午後はキャリア関係の父母へのレクチャー。4回生で終活終わった学生がゲスト。

途中で激しい雨。でも、ウイングフィールドへ向かうときには、上がっていた。意外と涼しい。

あいまに作業。そして素晴らしい詩の朗読にうたれる。相良倫子さんの映像だった。全く暗記していて、しかも抑揚もちゃんとつけ、左右に顔を向けて語りかける。何という瞬間。今が未来なんだ。そして、平和の発進。発信なんかじゃなくてね。

沖縄慰霊の日 沖縄県浦添市立港川中学校3年相良倫子さん 平和の詩「生きる」全文より一部引用 https://mainichi.jp/articles/20180623/k00/00e/040/310000c

<摩文仁の丘。眼下に広がる穏やかな海。

悲しくて、忘れることのできない、この島の全て。

私は手を強く握り、誓う。

奪われた命に想いを馳せて、

心から、誓う。

私が生きている限り、

こんなにもたくさんの命を犠牲にした戦争を、絶対に許さないことを>

<だから、きっとわかるはずなんだ。

戦争の無意味さを。本当の平和を。

(「頭じゃなくて、その心で。」・・ここは朗読では省略した)

戦力という愚かな力を持つことで、

得られる平和など、本当は無いことを。

平和とは、あたり前に生きること。

その命を精一杯輝かせて生きることだということを。>

<私は、今を生きている。

みんなと一緒に。

そして、これからも生きていく。

一日一日を大切に。

平和を想って。平和を祈って。

なぜなら、未来は、

この瞬間の延長線上にあるからだ。

つまり、未来は、今なんだ。>

<真の平和を発進しよう。

一人一人が立ち上がって、

みんなで未来を歩んでいこう。

摩文仁の丘の風に吹かれ、

私の命が鳴っている。

過去と現在、未来の共鳴。

鎮魂歌よ届け。悲しみの過去に。

命よ響け。生きゆく未来に。

私は今を、生きていく。>

他方で、と言っていいかわからないが、沖縄のキャバクラに勤める中学生らのインタビューに基づいた本を出版している人がいるという。

上間陽子『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち (at叢書)

<これは、「かわいそう」でも、「たくましい」でもない。この本に登場する女性たちは、それぞれの人生のなかの、わずかな、どうしようもない選択肢のなかから、必死で最善を選んでいる。それは私たち他人にとっては、不利な道を自分で選んでいるようにしか見えないかもしれない。上間陽子は診断しない。ただ話を聞く。今度は、私たちが上間陽子の話を聞く番だ。この街の、この国の夜は、こんなに暗い。――岸政彦(社会学者)沖縄の女性たちが暴力を受け、そこから逃げて、自分の居場所をつくりあげていくまでの記録。>

その偶然のつながりの中で、社会派の演劇を観る。

遊劇舞台二月病第梟回公演『Delete作・演出:中川真一

ウイングフィールド、19322056

デリート、デリートで断片化が激しい。舞台はジグザグ。形を次に出る役者が動かす。

はじめ鉄砲の音かと思ったが、デリートで消そうとする音。

照明が動く。音楽もいっぱい。変に「静かな演劇」風にはしない。ある意味ポスト現代口語演劇か。いや、そういう様式よりも、現実の事件を踏まえた創作・・・この流れをちゃんと探究スべきなのだろうな。犯罪演劇とでもとりあえずいっておくか。

小学校時代、中学校時代、弟が卒業、ルームシェア、夜の商売、そして犯罪・・・

はじめとおわりに、実母の愛人(「おとうさん」と主人公は呼ぶが)との間にできた赤子を捨てにいくドライブシーン。

ワタシ(サトミ:主人公、リュック):石田麻菜美、

オモヒデ(マツムラ、小学校時代の同級生):

寺井幸菜、キャク(ムライ、シェアハウスのオーナー):橋本達矢、

オトウト(ヨシヒロ、母がこの弟には大学を卒業させようとしていて主人公も応援):松原佑次、

シンユウ(ミワコ:主人公に殺害される):三村優里花、

チチ(イサヲ、ハハの内縁の夫):ルーデルマン大地、

ハハ(トシエ、チチと保険金詐欺、放火):柊美月(無名劇団)、

センセイ(コウサカ):谷美幸(覇王樹座・・おお近大の学生さん)

<「嫌なこと、つらいことは無かった事にしましょう。」

そんな考えが最後の逃げ道として僕たちの周りをウロウロしている。

記憶は重りだ。こいつの所為で思うが様に羽ばたけない。自由になれない。

自由に生きる事ってそんなに立派なんですかね。

我慢して、泥すすってしか生きられない人はたくさんいる。

というより、みんな誰にも見られないようにこっそり泥すすって必死に生きてるんでしょ?

無かった事にするなんて、勿体ない。>

(参考)https://nigatsubyou.jimdo.com/about-us/

遊劇舞台二月病・・・近畿大学演劇部覇王樹座OB中川真一と松原佑次が立ち上げた、劇団。

実際の事件を類似事件と照らし合わせ、被害者、加害者、傍観者の視点で考察し、各々の無力さを演劇にしている。無力さを知ることは後悔をすることで、演劇という仮想現実での追体験にて後悔を先に立たせ、教訓を得ようと考えている。自らの演劇をブルーカラー演劇と称している。

遊劇舞台二月病とは、(近大)演劇部覇王樹座OB油人が立ち上げた、学生でも社会人でも演劇好きならだれでも歓迎あいらぶゆーな劇団です。現在は大阪を中心に活動中。現在参加者は学生から社会人まで、いろんな人種が集まっています。

二月病とは主に男性がバレンタイン前後にかかる病気です。

症状は【ただただ寂しい】です。素晴らしいウキウキするイベントにも、表裏がある二面性を指した劇団名です。嘘です。(本当はそこまで考えず、勢いで付けた名前です。)

a0034066_11320865.jpg

a0034066_11320982.jpg


トラックバックURL : https://kogure.exblog.jp/tb/238618534
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by kogure613 | 2018-06-23 22:30 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

こぐれのぶお・小暮宣雄 写真は春江おばあちゃんと・サボテンの花嬉しく 


by kogurenob