斎藤耕一『竹久夢二物語 恋する』 逢坂剛『嫁盗み 重蔵始末(四)長崎篇』 岩井俊二『花とアリス』

2018/7/15(日)

昨日の夜に観た映画。

大昔、中野良子が好きだったことを思い出す。

斎藤耕一『竹久夢二物語 恋する』(1975年、109)

<大正ロマンティシズムの代表的存在である竹久夢二が芸術に憑かれ、自ら傷つき、女性を遍歴する半生を描く。原作は夢二の自伝小説『出帆』。脚本は「日本侠花伝」の加藤泰、監督は「再会(1975)」の斎藤耕一、撮影は「ブロウアップ ヒデキ」の坂本典隆がそれぞれ担当。>

<明治39年。すでに23歳の竹久夢二の絵は日本の画壇で異彩を放ち、多くのファンを獲得していた。彼は理想のモデルである年上の女、たまきと結婚し、夢二の絵の世界は確実に拡がっていった。明治43年、夢二は大逆事件の幸徳秋水らの活動に協力したために検挙された。やがて釈放された夢二は、たまきと長男、耕助を捨てて家を出て、一人で創作活動にうち込んだ。彼は京都で行なわれる文展に対抗して、第一回の個展を開くことを企画していたが、壁にぶつかった。独学ではじめた彼の絵には、写実の手懸りとしてモデルが必要なのであった。彼は2年ぶりにたまきを訪ね、モデルになってくれと土下座して頼んだ。大正元年11月、夢二の第一回個展は文展を圧倒する大成功をおさめた。夢二は復縁したたまきのために、港屋という絵草紙の店を開いた。その二階は夢二を慕って集まる画学生たちのサロンになった。やがて、たまきが夢二の芸術の対象として新しい想像力の源たりえなくなっていた頃、港屋に笠井彦乃という美術大学の美しい女学生が現われた。夢二は彦乃を芸術の対象として、また愛の対象として自分の世界に引き込んだ。彦乃も全身でそれに答えた。たまきは再び自分が捨てられることを直感した。別れようという夢二にむかって、たまきは短刀をかざして抵抗した。大正6年、夢二は京都に居を移した。その夢二を追って彦乃は父母の家から出奔した。彦乃を得て、夢二の創作活動は輝やき、大正7年に開いた二回目の個展も成功した。だが、彦乃が突然、喀血した。

北大路欣也:竹久夢二

梶芽衣子:岸たまき

中野良子:笠井彦乃

いけだももこ:お葉

村上冬樹:笠井多兵衛

寺島信恵:笠井ふく

堀内正美:恩地孝四郎

広瀬昌助:万代恒志

粟津號:浜本浩

丹波義隆:東條譲二

長谷川明男:堀内清

中島久之:多忠亮

川島育恵:神近市子

加島潤秋:田風雀

中山仁:島村抱月

大谷直子:松井須磨子

森本レオ:刑事

今日は、どこも行かなかった。15歳の藤井聡太7段が、45歳の苦労人今泉健司4段に敗れる。

観た映画。蒼井優が若くて最初誰かわからなかった。

岩井俊二(脚本、音楽、製作も)『花とアリス』2004年、135分、東宝。

<。中学生の頃からの親友である花こと荒井花と、アリスこと有栖川徹子の、入学した手塚高校の花の憧れの先輩、宮本雅志を巡る三角関係を描く。>

荒井花(花):鈴木杏

有栖川徹子(アリス):蒼井優

宮本雅志:郭智博

黒柳健次(アリスの父):平泉成

堤ユキ(バレエ教室講師):木村多江

有栖川加代(アリスの母):相田翔子

加代の連れの男:阿部寛

編集者現場担当:広末涼子

リョウ・タグチ:大沢たかお

読んだ本。

逢坂剛『嫁盗み 重蔵始末(四)長崎篇』講談社文庫、2009年、2006年単行本。

6尺豊かな巨躯と鋭い眼光、26歳の若さながら博学と豪胆さを持つ傑物・近藤重蔵は長崎奉行手附出役に抜擢され、天領・長崎へ赴任する。抜け荷(密貿易)と切支丹(キリシタン)を取り締まり、縦横無尽に事件の解決に当たる。忍び寄る薩摩の影。オランダ甲比丹(カピタン)の企みとは!?舞台を長崎に移しての傑作時代小説シリーズ第4弾。>

第一話 紅毛の人

第二話 異国の風

第三話 密通

第四話 嫁盗み

第五話 さんちもさからめんと

第六話 聞く耳を持たず

https://ameblo.jp/yone1868/entry-10235098567.html

< すでに第一話『紅毛の人』で、勘三郎とともにオランダ・カピタンのヘンミイと江戸で面談した重蔵は、ヘンミイと薩摩藩の隠居・島津重豪との親密ぶりを指摘しており、この「長崎篇」には幕府と島津藩との確執が通奏低音として流れているのは明らかであるが、この巻でそれが表面に噴出することはなかった。そういう意味では、この第四巻は序章に過ぎないのであって、物語の核心には至っていないようである。むしろ、長崎という土地の特殊性に鑑み、その説明に終始していると言ってもいいほどだ。そして、新キャラクターの紹介が重なる。

 第二話の『異国の風』で、重蔵は与五作の住宅を借り受け、与五作・おたね父娘に雑用の世話を受けることになる。第三話『密通』では、二人の武士に翻弄されるとよという女性が描かれ、その後、とよは重蔵の大切な人となってゆく。長崎では江戸ほど凶悪事件が発生しないようで、事件解決を主眼に置いた前巻とは物語の展開がまるで違うのである。第四話『嫁盗み』は、長崎の特殊な風習でおたねが嫁盗みの被害にあうのだが、実はその裏に抜け荷の犯罪が隠されていて、ようやくここで事件らしきものが発生するという程度なのだ。もちろん、抜け荷の後ろには薩摩藩の影が見え隠れしているのは言うまでもない。

 第五話『さんちもさからめんと』は、出島を舞台にした禁制品の持ち出しを扱い、ここではとよも大きな働きをする。また第六話『聞く耳を持たず』は、唐人屋敷の修理にかこつけて抜け穴を掘る一味を重蔵が退治するのだが、これも抜け荷に絡んだ事件だ。長崎が唯一の貿易港であってみれば、珍奇な物品が生む莫大な利益に群がる人が多くなるのも道理であって、事件らしきものは全てそこへ直結してゆくのである。>

 この「長崎篇」の評価は、これからさらに続くはずの続巻を待たねばならないが、当時の長崎が抱えていた諸問題を要領よく呈示しているあたり、ここまでは案外と面白く読めた。これから予想される、重蔵とヘンミイ・薩摩藩との全面対決に、つい期待しているところである。>

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by kogure613 | 2018-07-15 21:26 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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