山口雅俊『闇金ウシジマくん』 ヘレン・ミアーズ『アメリカの鏡・日本 完全版』

2018/7/31(火)

成績入力完了。

部長会は、8月はなく、9/4に再開。


帰って映画。

もっとえぐいかと思ったけど、なかなかに社会の暗部をコミカルながらしっかりと描いている。

山口雅俊『闇金ウシジマくん』2012年、130分。
<真鍋昌平による日本の漫画『闇金ウシジマくん』を原作とした日本の映画シリーズ。2010年より毎日放送(MBS)で制作・放送されたドラマ『闇金ウシジマくん』の劇場版となる。>
<金融の世界をリアルに描いた真鍋昌平の同名人気漫画を、山田孝之主演で実写化したドラマの劇場版。10日で5割という違法な金利で金を貸し付ける闇金業者・丑嶋馨が、弱肉強食の社会の底辺で力強く生き抜く姿を描く。借金の回収のためにセレブたちのホームパーティに訪れた丑嶋は、イベント系サークル代表のジュンと出会う。数日後、丑嶋の経営する「カウカウ・ファイナンス」に現れたジュンは、イベントの資金調達のための借金を懇願するが……。映画版のヒロインで、母親の借金を肩代わりしたことで受け追い詰められていく女性・鈴木未來を「AKB48」の大島優子が演じる。>
山田孝之:丑嶋馨
大島優子:鈴木未來
林遣都(1990年生、滋賀県):小川純
崎本大海:高田
やべきょうすけ:柄崎
片瀬那奈:千秋
岡田義徳:猪俣さん
ムロツヨシ:広告代理店の上原
鈴之助:根岸裕太(ネッシー)
金田明夫:弁護士
希崎ジェシカ:看護師
内田春菊:101号室の内田
市原隼:人アキト
黒沢あすか:鈴木文江(未來の母)
新井浩文:肉蝮
イケメンゴレンジャイ
演 - 井出卓也(龍雅-Ryoga-)
演 - 工藤大輝(Da-iCE)
演 - 花村想太(Da-iCE)
演 - 森崎ウィン(PrizmaX)
演 - 清水大樹(PrizmaX)
イベントサークル「バンプス」の人気グループ。

『アメリカの鏡・日本』を読む。

少し繰り返しが多かったりするが、1948年に書かれていたことにまず驚く。

いまの近代史研究家はこの本をどう評価するのだろうか、気になるところ。

いまの安倍内閣における「美しい日本」が、アメリカの鏡となった明治以降の日本であるわけで、対米従属もそういう意味では矛盾していないともいえるのかもなあ・・・

ヘレン・ミアーズ『アメリカの鏡・日本 完全版』(訳:伊藤延司、角川ソフィア文庫、2015)


GHQ労働諮問委員会の一員として来日したミアーズ。中立な立場で日本を研究してきた彼女にとって、「軍事大国日本」は西欧列強が自ら作り上げた誇張であった。ペリーによる開国を境に平和主義であった日本がどう変化し、戦争への道を突き進んだのか。日本を西欧文明の鏡と捉え、満州事変を軸に中国・韓国との関係を分析しながら、アメリカが変えんとするその未来に警笛を鳴らす。マッカーサーが邦訳を禁じた日本論の名著。>

25<日本の場合、近代すべてが危機の時代だった。力の時代を操作するには、日本は心理的、機械技術的、経済的に、あまりにも未熟だった。地理的条件、資源、機械技術、財政面での経験の乏しさなど、かぞえきれないほどある悪条件のもとで、日本は最後には墜落しかなかったし、ほとんどの日本人がそれをやむをえないこととして受け止めている。この墜落は日本の全近代をヒステリーで彩った。…>

123-4<「世界で最も軍国主義的な国民」という日本人像は、事実の歪曲と日本人の行動様式の曲解をもとにして描かれている。…アメリカの新聞論説委員、コラムニスト、ラジオ解説者たちは執拗に日本兵を東洋の邪悪なスーパーマンに仕立てあげた。日本兵は、神道の神々の命を受けて現人神の天皇を「世界の王座」に就けるために戦う「戦士信仰」の野蛮な信者なのだ。>

<…日本人は降伏より死を選ぶファナティックな戦士であるという神話は、日本が決定的に敗北するずっと前に、崩れ去っていた。確かにカミカゼのような勇敢な兵士もいた。しかし、多くの兵士たちが「最後の一兵まで」「絶望的でファナティックな攻撃」を仕掛けたエネルギーは、勝利の希望から出てきたものではない。むしろ、ヒステリー症状からくる勇気であった。日本兵は絶望的に戦ったが、かなりの兵は降伏した。それでも初めのうちは、私たちの軍隊に投降したのではなく、「絶望」に負けて自決したのだった。

255<私たちが戦中戦後を通じて、日本を非難する理由は、この中央集権的経済体制の発展が「全体主義」的であり、「戦争願望」をつくり出したというものである。しかし、当時の欧米列強はこの発展を歓迎していたのだ。文明の遅れた韓国と中国に西洋文明の恩恵をもたらす国、近代秩序と規律をもつ国家が必要だった。だから日本の近代化が求められていたのだ(注6

261<注6 今日、占領国日本におけるアメリカの各指令は、日本の政治、経済構造の地方分権化が目的であるとされている。同時に私たちは日本の経済、社会をあらゆる面で中央管理しておる。しかも、私たちの経済「分散化」指令は、現実には、財閥などの大型企業活動を、中央政府の下に置くことになったのである。私たちは日本に国家社会主義を導入したともいえる。今の日本が置かれているような厳しい経済条件の下では、19世紀後半のような中央管理体制はある程度必要だった。しかし、私たちは中央集権化を「全体主義」として強く否定し、日本を「自由経済」とアメリカ型民主主義の社会に「改革している」というのだから、アメリカは自分たちの制度と選択を理解していないと思われてもしかたない。>

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by kogure613 | 2018-07-31 21:24 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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