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豊島圭介『森山中教習所』

2018/8/8(水)

明日の姫路お墓参りの準備。樒(しきみ)もコノミヤの隣の花屋で売っている。

志ばん宗で不動院への手土産とお墓に備える饅頭を買ってみる。

ひょっとして鳴門高校が勝つかな?と思ったが、やはり花咲徳栄高校が実力発揮。加須市(かぞし)ってなかなか読めない。

豊島圭介『森山中教習所』・・・サンテレビからの録画。意外と興味深い映画だった。特に、最初と最後の松田さんがいい感じ。

岸井ゆきのさん、チェック。音声が小さいのでCMのとき苦労したが。

豊島圭介『森山中教習所』2016年、103分。原作:真造圭伍

佐藤清高 - 野村周平

轟木 - 賀来賢人

松田千恵子 - 岸井ゆきの

本田智則 - 音尾琢真

上原都紀 - 根岸季衣

上原威一郎 - ダンカン

上原サキ - 麻生久美子

中島重臣 - 光石研

https://hm-hm.net/drama/%E6%A3%AE%E5%B1%B1%E4%B8%AD%E6%95%99%E7%BF%92%E6%89%80

<栃木県大田原市。地元の大学生・佐藤清高は同級生の松田千恵子に、交際を申し込まれました。

清高は千恵子となんとなーく付き合ってみましたが、何十回もデートしても、なんの情愛も湧きません。

ある日、馴染みのドライブイン牛松で「やっぱり駄目だった」と千恵子に別れを切り出しました。千恵子は泣きながら「てっきりOKだと思ってたのに」と言います。

さめざめと泣く千恵子ですが、注文しているのは牛丼特盛です。しかも頼んだ食事が届くと、がつがつと食べ始めます。

実はこのシーンでもすでに分かるのですが、清高は何も注文していません。水のみです。

幾度かこのドライブイン牛松の店は出てきますが、注文しているのは千恵子だけです。しかも常に牛丼特盛です(厳密には最後、清高も食事をするが)。

なぜ清高が食事をしていないのかその理由は単純なものです。お金がないからです。

清高の家は、母と義理の父の3人暮らしでした。母が再婚したのですが、義父は現在無職になり、毎日家で車のテレビゲームをしていて、働く気配がありません。

清高の家は、スーパーでパートをする母の稼ぎで暮らしていました。

義父と清高には会話がありません。義父は母に暴力を振るうこともありますが、清高はそれを見ない振りしています。

20歳になった清高は家を出たいと思っていましたが、その軍資金がありませんでした。それどころか、外食する金すらないありさまです。

元々の性格もあるのでしょう。恬淡(てんたん)としている清高は、外面はいいのですが何にも興味がなく、何事も長続きしない性質でした。

そういうわけで、松田千恵子をなんとなく振った清高は、食べる千恵子をみながらなんとなく「夏休みに、車の免許取りたい」と呟きます。

理由を問われた清高は「車に乗ったら、どこにでも行けるからさ」と答えます。

(やはり家を出たい。見知らぬ土地に行きたい憧れ。父がしている車のテレビゲームも多少なりと影響あるかも)

千恵子は即答しました。「無理だと思うよ、清高くんは。今まで何かをやり遂げたこと、ないじゃん」。

千恵子の言う通りなのです。日々なんとなく暮らしている清高は、大きな何かを得た達成感とは無縁でした。

その日の帰り道、自転車に乗っていた清高は、横からきた黒い乗用車にはねられました。いちおう自転車にはライトがついていました(無灯火ではない)。

車で轢いた運転手は轟木信夫です。助手席に乗る兄貴分・本田智則に「過失致死だと懲役20年はいくぞ(冗談)」と言われた轟木は、清高をトランクに詰め、自転車は橋から落として証拠隠滅を図りました。

後部座席に乗っている親分・中島重臣に「車はボロだからいいけど、人を殺さないような運転を教習所で習うべきだな」と言われて、その足で非公認の教習所に手続きに行かされます。

そう、轟木は無免許で運転していたのです。

ど深夜、森の中にある森山中教習所に着き、中島と轟木は申し込みをしていました。

トランクにもたれかかって煙草を吸っていた本田は、トランク内側からの音を聞いて開きます。清高は気絶していただけで、どこも怪我せず無事でした。

外に出た清高は、教習所に移動しているのを見つけて嬉しそうです。しかも窓越しに、かつての高校の同級生・轟木の姿を見つけて、手を振って喜びました。…>


by kogure613 | 2018-08-08 21:58 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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