藤原伊織『てのひらの闇』
2018年 08月 17日
2018/8/17(金)
キウイフルーツを毎日食べることに。
すこし腸内環境が良くなったかも?
涼しくなる。
読み終えた小説。面白かった。
藤原伊織『てのひらの闇』文春文庫、2002年、1999年単行本
文庫本の解説が逢坂剛さん。博報堂出身の逢坂さんに電通出身の藤原さん(1948年生)。インフルエンザと二日酔い、鬱な始まりからあれよあれよと春の日だまりへ。
<会社の早期退職勧奨を受け入れ、退職間近の飲料メーカー宣伝部課長の堀江雅之はある日、会長の石崎に呼び出される。ビデオ撮影が趣味だという石崎が朝の散歩中に偶然撮影したという人命救助の瞬間の映像を見せられ、この映像をCMにできないかと相談される。
だが堀江は、映像がCG合成であることを見抜き、会長に進言する。「感謝する」、そう謎の言葉を残し、会長はその日の夜に自宅で首を吊って死んだ。遺書には社の業績不振の責任を取る旨が記されていた。…>