黒沢清『予兆~散歩する侵略者 劇場版』 深作欣二『赤穂城断絶』

2018/9/8(土)

明日が校務なので、のんびり。

観た録画映画:深作欣二『赤穂城断絶』。まず、深作さんが忠臣蔵を映画していたのが意外だった。ウィキペディアを観てみる<1973年(昭和48年)から公開された『仁義なき戦いシリーズ』は邦画史に残るヒットを記録。映画『柳生一族の陰謀』『復活の日』『魔界転生』『蒲田行進曲』『里見八犬伝』『忠臣蔵外伝四谷怪談』『バトル・ロワイアル』など、発表する作品の多くが大ヒット・話題作となった。テレビドラマでは前述の『キイハンター』ほか、『傷だらけの天使』、『必殺シリーズ』 『影の軍団II』などを演出している。>

なるほど、以下にあるように、主演と監督の確執があったようだ。でも、やはり忠臣蔵物は面白い。吉良屋敷でどんどん斬られる一人ひとりにもきっとなんらかの人生の物語があったはず。ここでも小林平八郎だけが活躍。しかし、いつ観ても、どうして赤穂四十七士が全員生きのびたのが奇跡にようには思う。

深作欣二『赤穂城断絶』1978年、160分、東映。

<既に『柳生一族の陰謀』でも深作と錦之介は撮影時に対立しており( ⇒柳生一族の陰謀)、本作では錦之介がカメラマンの交代を求め、クランクイン後も深作と錦之介は決して折り合うことはなかった[5][6]。遂に深作が岡田へ降板を申し出るが説得され、本来のオーソドックスな作品で完成したが、『柳生一族の陰謀』の半分にも満たない興行成績に終わった。

それでも何か変化のあるものにしたかった深作は、主君の無念を晴らす赤穂浪士と吉良家の対立による仇討ちと描写されてきた物語に、本作では討ち入り時の不破数右衛門(千葉真一)と小林平八郎(渡瀬恒彦)の一騎討ちで劇を盛り上げ、赤穂浪士が公儀へ反逆したと認識する幕府、単なる美談調の展開にせず討ち入りから脱落してゆく浪士や死にゆく者など、全編をドキュメンタリータッチに演出した。錦之介の意向を汲み取り仕上げられた本作は深作にとって窮屈さと不本意なもので[7][10][11]16年後の1994年に深作は再び忠臣蔵を題材にした映画『忠臣蔵外伝四谷怪談』を作った。本作で渡瀬はキネマ旬報賞助演男優賞と第21回ブルーリボン賞助演男優賞を受賞した。>

萬屋錦之介 : 大石内蔵助  岡田茉莉子 : りく

金子信雄 : 吉良上野介  西郷輝彦 : 浅野内匠頭  三田佳子 : 瑤泉院

渡瀬恒彦 : 小林平八郎  近藤正臣 : 橋本平左衛門  原田美枝子 :橋本はつ

丹波哲郎 : 柳沢吉保  芦田伸介 : 色部図書

千葉真一 : 不破数右衛門  松方弘樹 : 多門伝八郎

三船敏郎 : 土屋主税  中原早苗 : 戸田局  青木義朗 : 上田主水

茂山千五郎 : 徳川綱吉  天津敏 : 梶川与惣兵衛  成田三樹夫 :加藤越中守

加藤嘉 : 堀部弥兵衛  遠藤太津朗 : 吉田忠左衛門

安井昌二 : 原惣右衛門  大滝秀治 : 山田宗偏  藤岡琢也 : 大野九郎兵衛

https://hm-hm.net/drama/%E8%B5%A4%E7%A9%82%E5%9F%8E%E6%96%AD%E7%B5%B6

夜見た映画。

黒沢清『予兆~散歩する侵略者 劇場版』140分、2017年。

メイキングで、撮影の直前に監督や東出さんが、エドワード・ヤンのデジタル化した映画を観たと話している。黒沢清さんは何も見えないところで動いているところとか、大いに影響を受けてしまったという。

宇宙人に乗っ取られた人が、二人でしかも真壁医師中心なので、『散歩する侵略者』よりもすっきりしている。カーテンの揺れは半端ないし、長回し、ワンカットというところもあって、それは演劇的な感じがする。原作の演劇を見たいなと思わせる。

夏帆さん、子役としてこの前の怪獣映画で見ていたので、こうして子役から女優になっていく姿を追うのも面白い。例えば、宮崎あおいさんとか、そういう特集があれば見たい。

(出演)

山際悦子 - 夏帆

山際辰雄 - 染谷将太

真壁司郎 - 東出昌大

斉木葉子 - 中村映里子

浅川みゆき - 岸井ゆきの

小森医師 - 安井順平

川内和代 - 石橋けい

野上 - 吉岡睦雄

警官 - 大塚ヒロタ

浅川保 - 千葉哲也

田岡 - 諏訪太朗

粕谷の妻 - 渡辺真起子

粕谷 - 中村まこと

西崎 - 大杉漣

配給 ポニーキャニオン

撮影芦澤明子  照明永田英則  録音渡辺真司

VEDIT鏡原圭吾  美術安宅紀史  スタイリスト纐纈春樹

ヘアメイクHAMA  編集高橋幸一  音楽林祐介

音響効果  柴崎憲治  音楽プロデューサー和田亨

スクリプター柳沼由加里  助監督西山太郎  制作担当相良晶

『予兆 散歩する侵略者 劇場版』ネタバレあらすじと感想。

https://cinemarche.net/sf/yocho-movie/

山際悦子が仕事から帰宅すると、先に帰宅していた夫の辰雄がベランダでぼんやりとたたずんでいました。いつもと何か様子が違うように見えましたが、辰雄はなんでもないと否定します。

それはほんのちょっとした違和感から始まったのです。

悦子は職場の工場で同僚の葉子に何見てるの? と声をかけられます。悦子は空を見ていました。「ちょっと気になって」。

工場長の粕谷がやってきましたが、右手に持った帳簿を二度も落とし、葉子は呆れたような目を悦子に送ってきました。

悦子が倉庫で探し物をしていると、非番のはずの浅川みゆきがそばに立っていました。「今晩泊めてもらっていいですか?」

その理由を聞くと「怖いんです」と彼女は答えました。「何が?」「幽霊が。」

彼女は話し出しました。今家にいるのはそうとしか考えられないと。見た目は普通の人なのに、誰だかわからない。なのに、当たり前のようにそばにいる。これって見てはいけないものを見ているっていうことですよね?

悦子は自宅にみゆきを連れ帰りました。辰雄が帰ってきたのを見て、みゆきは恐怖の表情を浮かべました。「悦子さんは平気なんですか? 今の男の人みたいなああいうの、ここにもいるんですね」

翌日、悦子はみゆきに連れられてみゆきの家にやってきました。インターホンを押すと、彼女の父親らしき人が出てきましたが、みゆきは隠れてしまい、悦子だけが家にあがりました。

男はれっきとしたみゆきの父親のようでした。急によそよそしくなり、最近では見るのもいやだという態度を取る、母親が死んで10年になるが、手塩にかけて育ててきたつもりです、なんでこんなことにと父親は嘆くのでした。

その時、庭の方で音がするので、父親がカーテンを開けると、そこにいたみゆきが激しく悲鳴をあげました。

悦子はみゆきを診察してもらうため、辰雄が勤務する病院の心療内科へやって来ました。診察が終わるのを待っている時、彼女は不吉な音と揺れを感じます。

それがおさまったと思った途端、側の自動ドアが誰もいないのにすっと開き、しばらくしてから背の高い医師らしき男がやって来ました。

悦子と男の視線がぶつかり、男が悦子の方に近寄ろうとした時、辰雄がやってきました。「真壁先生いきましょう」と呼び、悦子を妻だと紹介しました。真壁は「新任なんで山際君にはお世話になっているんですよ」と悦子から視線をはずさずに言いました。

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by kogure613 | 2018-09-08 22:40 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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