黒川博行『国境』
2018年 10月 15日
2018/10/15(月)
2つのゼミ。来週は卒業研究中間報告会だ。
バレーボール、リベロの井上琴絵さんが、京都橘高校出身ということで録画しては後追いで見ていた。
でも、昨日、セルビアに0-3で負けて、イタリアには2-3と惜しかったが、やはり身長差とか大きいなとは思う。
黒川博行『国境』上下、2014年、文春文庫、2001年単行本。
読み終わった小説。上巻はすこし停滞気味だったが、北朝鮮と中国との国境超え前後からもう一気に読みたくなる。知らない地名ばかり。
安全員が警察官、保健部員がFBIみたいな役割かな。なにせみんな公務員だから独裁がなんとか機能しているのだろう。それにしても、闇物資に賄賂の横行。そういうことなのかもなあ。
(参考)
https://blog.goo.ne.jp/kyabetutamanegi/e/87540cfef5f100a1e4d39f8ae4706499
<疫病神シリーズとは、建設コンサルティング(といっても建設現場でのヤクザ絡みの仕事)の二宮と極道桑原の絶妙コンビが繰り広げる欲と金が渦巻く世界を舞台とした物語です。7月、直木賞を受賞したというニュースを見て、初めて聞く作家だけれどちょっと読んでみようかなと思い、『疫病神』を読んだのが始まりなんですが、これがかなりの傑作でした。登場人物が多くて、頭の中がこんがらがるのがちょっと難点なんですが、それを差し引いてもかなりの面白さ。社会問題を鋭く深くえぐり取りながらも、難しい表現はなくすんなり頭に入ってきます。黒川博之、これはすごい作家でした。今回読んだ『国境』での北朝鮮に入り込んでのリアルな筆致は他に類をみないといえるでしょう。じつは僕が知らなかっただけで何度も直木賞候補にもなった人気作家だったんですね。>
<疫病神』から登場している二宮のいとこの渡辺悠紀は今作でもますますその存在感を増していて、更に亡き父の愛人高山淑子、そして桑原の内縁の妻まで新たに登場して、第三作(暗礁)以降、二宮&桑原コンビを取り巻く人間模様にも期待が高まります。
疫病神シリーズは、
『疫病神』
『国境』
『暗礁』
『螻蛄』(「けら」と読みます)
『破門』(これが最新作で7月に直木賞を受賞しました)>