黒川博行『キャッツアイころがった』
2018年 10月 19日
2018/10/19(金)
最近、テレビ録画による落語の記述が多くなった。
あと、直木賞系の小説。きっかけは、藤沢周平の時代小説だった。歴史小説との違いなどなるほどと思ったりした。
その後、桐野夏生をかなり読んだ。面白いがかなりどろどろした読後感がヘビーなときもあった。
面白さを求めて、逢坂剛、佐々木譲と来て、いまは黒川博行とか藤原伊織、道尾秀介・・
ということで、黒川さんの初期のミステリ小説を読み終える。30年以上前のインド、そして、京都の美術大学の雰囲気。いまも「模写」(日本画)という専攻があるのだろうか。
宝石の流通の話とか、丁寧な取材だなあ。
黒川博行『キャッツアイころがった』 創元推理文庫2005年、1986年単行本。
<滋賀県北部の余呉湖で、身元不明の死体が発見された。唯一の手がかりは、胃の中にあった宝石キャッツアイ。続いて京都の美大生、大阪の日雇労働者が相次いで殺害され、ともにキャッツアイを口に含んでいた。事件の鍵は殺された美大生が死の直前に旅行していたインドにあると、啓子と弘美は一路彼の地へ旅立つ…。第4回サントリーミステリー大賞を受賞した、黒川博行の出世作。>