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ジョン・ミッチェル『追跡 日米地位協定と基地公害―「太平洋のゴミ捨て場」と呼ばれて―』  玄侑宗久『光の山』

2018/11/12(月)

2つのゼミ。

3回生ポリカレチームは、昼休みから4限目まで。

でも時間が足りないので、木曜日にアクティブコモンズに集まるという。

こういう積極性をどうやったらこれからも作ることができるのか。

今更ながら、ゼミって奥深い。


いままでに読んだ本を書いておこう。

米軍基地における公害がここまで酷いとは!というところと、いかに隠すか、でも、米国内基地の方は、その被害の実態が隠せなくなり、補償が始まっている。でも、日本だけは日米地位協定の威力でなにもできず、変換されても、国や県が税金で環境浄化をしないといけない。

ジョン・ミッチェル『追跡 日米地位協定と基地公害「太平洋のゴミ捨て場」と呼ばれて』 阿部小涼 訳、岩波書店、2018年 https://www.iwanami.co.jp/book/b358691.html

<地球最大の環境破壊者,米軍.その基地はダイオキシンや核物質で高濃度に汚染されている.環境意識の高まりから米国内や他国では浄化に乗り出す一方,日本では地位協定が基地公害を隠蔽する.沖縄や横須賀基地などの知られざる汚染を暴く,衝撃のルポ>

知らなかったことばかりだが、少しだけ引用:

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<沖縄では、軍の大規模な存在そのものがすでに経済の足を引っぱっている。基地は沖縄本島の15%の土地を占めているが、県経済に約5%の貢献しかしていない。道路の拡張、鉄軌道の建設などインフラの改良にも障害となっている。その災難に追加されるのが環境問題なのだ。軍用地跡地は効率よく使われるべきものだが、汚染のために何年も計画が遅れてしまう。

…県は2016年、北谷浄水場の活性炭フィルター交換のため17000万円費やしたという。…その理由は、パーフルオロ化合物汚染除去の取り組みだった。汚染に対応するためにフィルターは2023年まで毎年交換する必要があると見られる。費用は県に押しつけられた。費用の移転について要請された沖縄防衛局は、これ却下し、基地が汚染源であるとの証拠がないと主張した。>

玄侑宗久(げんゆうそうきゅう)『光の山』新潮文庫、2016

<震災後の苦難に満ちた日々の中で、珠玉の小説が生まれた……地震・津波の記憶が鮮烈に蘇る「蟋蟀(こおろぎ)」「小太郎の義憤」、原発事故後の放射能や除染を背景にした「アメンボ」「拝み虫」、深い情感にみちた「東天紅」、厳粛さとユーモア、不思議な輝きに包まれる表題作「光の山」。福島在住の僧侶作家が、生と死の現実を凝視しながら描いた祈りと鎮魂の作品集。芸術選奨文部科学大臣賞受賞。>

結構、読むスピードが遅くなっている自分に気づく。やはり重いテーマだし。

「拝み虫」が、ブライダルコーディネートになっているところは意外感があって、特に興味深かった。「光の山」は未来もの。

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by kogure613 | 2018-11-12 22:28 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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