矢口史靖『ハッピーフライト』 桂米團治「はてなの茶碗」
2018年 11月 13日
2018/11/13(火)
校務。帰って録画視聴。
矢口史靖(脚本も)『ハッピーフライト』2008年、東宝、103分。面白くて、なるほどなあと思わせる実際の作業の描写。ちょっといま集中的に読み出した小説家、藤原伊織ワールドに通じるな。
制作:亀山千広
出演者:田辺誠一 時任三郎 綾瀬はるか 吹石一恵 寺島しのぶ 田畑智子 平岩紙 田山涼成 田中哲司 岸部一徳
<副操縦士の鈴木(田辺誠一)は、機長昇格の最終訓練である乗客を乗せて飛ぶ実地試験でホノルルに向けて飛び立つことになる。彼は試験教官として同乗する威圧感たっぷりの機長の原田(時任三郎)を前に緊張感を募らせていた。そんな中、キャビンアテンダントの斎藤(綾瀬はるか)は夢にまで見た国際線フライトに臨み、緊張感がピークに達していた。>
<鳥被害の深刻さ、多くがカジュアルな私服で仕事をこなす管制官たち、取捨選択と妥協が要求される整備、機長の権限と責任の大きさ、原則として中年期まで昇進できないため若いキャビンアテンダント(以下「CA」と表記)にも見下される副操縦士の悲哀など、業界外の観客に興味深い内幕が巧妙に織り込まれている。特に、空港側描写の中心として航空会社のオペレーションコントロールセンター(OCC)に思い切った比重がかけられ、管制塔に比べて地味な存在だったこの部署にスポットライトが当たることになった。>
日本の話芸 桂米團治 落語「はてなの茶碗」。手堅いし、私は桂米朝の落語がとんと面白くないので、息子さんの方が楽だ。
http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2005/08/post_6588.html より
<京都衣棚に店を構える茶道具商・金兵衛、通称茶金。
茶道具や茶碗の鑑定では京都一の目ききで、
諸侯や公家方にも出入りするが、
たとえ貴人でも決して追従をせず、
ダメなものはダメとはっきり言い切るので、かえって信用が高い。
茶金が指差しただけで、一匁(もんめ)か二匁の代物(しろもの)が
五両にも七両にもなるというくらい。
この茶金がある日、
清水観音境内の茶店で渋茶をのんでいたが、
ふと茶碗に目を止め、
不思議そうにためつすがめつ、首をかしげた。
驚いたのが茶店のおやじ。
あの茶金が目に止めたからは、
ことによると千両にもなるかもしれないと大喜び。
これを見ていたのが、江戸者の油の行商人。
これも茶金の顔を見知っているから、
茶碗を何とか巻き上げてやろうとたくらむ。>