宮部みゆき責任編集 『松本清張傑作短篇コレクション 中』
2017年 05月 24日
2017/5/24(水)
珍しく校務がない水曜日。
イベントデザイン演習。去年までずっとやっていた踊りとイベントについての3回目。
やはり、アーツマネジメント論との接合として、阿波おどりの連を芸術団の一つと考えたり、高知よさこい祭りとの比較を通じて、文化イベントの意義を考えることは必要だと再認識。
そのあと、たまたまだが、ダンスの中村冬樹さん(トリイホールではよく彼のダンスや振付け、プロデュースを楽しんだものだったな)がやってきて、新しくできた京都太秦の「シアターウル」での企画を説明していただく。7月の終わりの4日間、2日間は参加できそうなので、ガーデンという企画にすこし噛むことになる。
大学院の発表は4名もいて充実。17時半ぐらいまで続く。そのあと、組合の集まり。役割を与えられたので、人数を数えたりした。
松本清張の小説集を一つ読み終える。一度読んだ記憶があるもの、読んでいないけれど、このパタンってあるよなあと言うのもあるが、でも面白いのは確かだし、ああ、いまも昔も変わらないなあという大学教授たちの争いとかあれこれ楽しむ。地方新聞社の公告部長の悲しさを描く「空白の意匠」と新聞記者あがりの主人公がずっとぱっとしないまま脅し脅される「山」が特に面白かった。
宮部みゆき責任編集
『松本清張傑作短篇コレクション 中』(文春文庫、2004年)
<「遠くからの声」「巻頭句の女」「書道教授」「式場の微笑」など、悪女を描けば筆が冴えわたった清張が短篇小説で見せた“淋しい女たち”の数々。そして、夢破れ、己の居場所を失った“不機嫌な男たち”を登場させた名作群「共犯者」「カルネアデスの舟板」「空白の意匠」「山」を収録した。>