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渡辺一史『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち 』

2019/3/20(水)
経営学科の2名の先生の最終講義。
再来年は自分だと思うと変な気持ちになる。
できれば、卒業生にはアーツマネージャーやアーティストなどがいるので、賑やかになんかしたいな。

17時から全体の送別会。4日目のある「しないこと」。月曜日も別のある「しないこと」。これは初めてだったが、いまのところ順調。

読み終えそうな本(長いのだ)の引用:

渡辺一史『こんな夜更けにバナナかよ筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち 』文春文庫、2013年、2003年単行本。

<自分のことを自分でできない生き方には、尊厳がないのだろうか? 介護・福祉の現場で読み継がれる傑作ノンフィクション!

重度の筋ジストロフィー患者の鹿野靖明さんと、彼を支える学生や主婦たち約40名のボランティアの日常を描いた渾身のノンフィクション。人工呼吸器をつけた病の極限化で、人間的自由を貫こうとした重度身体障害者と、さまざまな思惑から生の手応えを求めて介護の現場に集ったボランティアたち。「介護する者、される者」の関係は、ともに支え合い、エゴをぶつけ合う、壮絶な「戦場」とも言えるものだった――

史上初、講談社ノンフィクション賞と大宅壮一ノンフィクション賞をダブル受賞した大傑作ノンフィクションが、ボランティアの人々の後日譚を加え文庫化。解説は山田太一氏。>

メモ

161<毎年4月になると、シカノ邸には20名以上の福祉系大学や看護学校の新1年生あっちが、新人ボランティアの「研修」に訪れる。

 彼女たちの(彼ら)には、「社会変革型」の問題意識も、あるいは「自分探し型」の気負いもあまり感じられない。いってみれば、「サークル活動型」とでもいえる明るさと軽さがあり、また、介助や痰の吸引といった技術を得るための「技術習得型」といった現実派のボランティアたちでもある。このタイプの特徴を大ざっぱにいうと「恋愛もする、バイトもする、そしてボランティアもする」という具合に、ボランティアが生活の中に自然に溶け込んでいることだろうか。>

355<鹿野と向かい合っている限りにおいて、例えば「死」と厳粛に向き合う“枯れた人間”のイメージは少しも沸かない。代わりに、どこまでも「自分、自分」を強烈に押し出してきて、自らの“欲求充足”と“生命維持”のためにまわりの人間を動かし、世界がまるで鹿野中心に回っているかのような自己中心性の渦に、たちまち私も膜こまれてしまう。>

376<障害者を抱え込むか(施設)、突き放すか(親元)、その中間点のほどよい距離がなかなか見出しづらい社会なのだ。

 だとしたら、重度障害者の自立生活というのは、こうした風土の壁を突き破り、対話やコミュニケーションを重視した新しい人間関係のあり方を探ってゆく可能性も秘めていることになる。>

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by kogure613 | 2019-03-20 22:04 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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