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今貂子舞踏公演「闇の艶」先斗町歌舞練場 伊藤匡史『カラスの親指』

2019/3/21(木)

今貂子舞踏公演「闇の艶」先斗町歌舞練場。17131842。そのあと6分ほど、拍手が止まない。

いつもその外見を横目に見ながら、例えばアバンギルドに行く。

少し自分には遠かった先斗町歌舞練場。初めて入る。今貂子さんの還暦記念の舞踏があるからだ。

もう少し大きいかと思ったが、結構手頃。550席ぐらいだという。

昭和2年、1927年の竣工だそうで、同じ頃といえば、元明倫小学校(京都芸術センター)が1931年。東華菜館が1926年だ。同じ年といえば、元島津製作所本社(フォーチュンガーデン京都)。

私は左椅子席に案内される。花道がすぐ前。お隣は放送局の方。ある公演に私が道を間違って行っていて、はじめていく芸術場だったので、私の手ぬぐいのあとを行けば大丈夫だと思って、失敗したという。なんか面白い。

-還暦記念- 今貂子舞踏公演「闇の艶」

作・舞踏 今貂子 Ima Tenko

舞踏:にこ 村上璃子

おかえり三姉妹:林まゆみ(長唄三味線方)、宮里亜梨紗(長唄三味線方)、三好涼子(長唄唄方)、ミズモノ<今貂子+ryotaro+仙石彬人>:ryotaro acc,synth)、仙石彬人(TIME PAINTING

<漆黒 幾重もの「闇」の堆積

  光をも引き込む、匂い立つ色

   その内奥より、現れ出ずるもの>

今貂子、花道から登場。その後ろを、おかえり三姉妹。三味線に唄。日本舞踊の伴奏と同じなのだろうか。そこにあるのは、日本舞踊も入り込んだ、今貂子さんのユニークな世界である。後半(ミズモノが終わった後)に思ったが、これは、舞踊会における貂子流という世界なのかも知れないとも思う。引き継ぎは舞踏ではないはずなのだが、どこか、日本の芸能の革新にもなりそうな気もしていた。

舞踏カンパニー倚羅座は、今、クラリネット奏者でもある、にこ(最後に尺八かな?と思わせるような下座からの演奏をしたような気がする)と、村上璃子。二人のステージは前半と後半。後半の白い世界は倚羅座独特の美術との戯れである。

それにしても、日本舞踊的な桜全面の舞台美術は予祝芸でもある。

ミズモノ。初めて拝見。なるほど、上手、後方部から仙石彬人さんが、3つのOHPを用いて、液体を垂らし、噴射する。それが今貂子の体を通過して奥に展開する。モノクロームからカラフルに。どこか、それが消えるのだろうと予感しながらながめている。アコーディオンのryotaroは、抑制的。ノイズ的な音も創っているのだろうな。

還暦すること。またゼロからだという今貂子さんの踊りきりが最高だった。

公演に寄せてー

おどる身体は、変幻し、時空を超える。若き日、舞踏の「破調の美」に衝撃を受け、舞踏家を志した。いつしか、芸能の源流にみられる古代の「たまふり(命の活性化)」の力を探求し、現代のアヴァンギャルドな舞踏の中に蘇らせることをめざした。舞踏を通しての多くの出会いが、天啓のような学びをもたらし、やるべきこと、向かうべき方向を示してくれた。舞台は、踊り手の生の情念を焼き尽くす場であるという。それが、観客の命を輝かせることができるか?舞台芸術の肝心要である。還暦の節目に、多くの人の力をお借りして、最高の舞台が誂えられることとなった。全身全霊で、踊りきりたい。今貂子>

https://culfun.mecenat.or.jp/project/fund/detail/2114

<舞踏カンパニー倚羅座は、近年、歌舞練場様式の日本型伝統的劇場を舞台に、<妹の力>シリーズとして8作のオリジナル作品の発表を続け、古代よりの女性芸能者の歴史を辿りながら、伝統と現代を融合させながら、独自の境地を切り開いてきました。

このたび、舞踏カンパニー倚羅座主宰・今貂子の還暦記念として、今貂子舞踏公演「闇の艶」を京都・先斗町歌舞練場で開催いたします。ます。

漆の色の名でもある「闇の艶」は、舞踏を創始した土方巽の著作集の中に遺された言葉で、「陰翳礼賛」(谷崎潤一郎著)、葛飾北斎の娘・おゑいの物語などに結びついていきます。

丹念に経験を重ね舞踏の真髄を探求してきた女性舞踏家・今貂子のソロ舞踏を軸に、舞踏カンパニー倚羅座の舞踏手、おかえり三姉妹の長唄生演奏、今貂子が参加しているコラボレーショントリオ・ミズモノのryotarosound、仙石彬人の即興のヴィジュアルTIME PAITING、歌舞練場の舞台機構を生かした空間演出、照明、衣装・結髪などで、オリジナルな舞踏世界を紡ぎだしてまいります。

日本を代表する舞踏家の一人として、京都の地に根をはり、新たな前衛の花を咲かせようとする今貂子の集大成の舞台に、ぜひ、ご支援賜れますよう、よろしくお願いいたします。>

【参考】

『レトロな建物を訪ねて』先斗町歌舞練場 https://gipsypapa.exblog.jp/8800019/

< 鴨川べりを歩いていると必ず目に入ってくる和洋折衷の建物。先斗町の芸妓・舞妓さんが踊りや鳴物・唄などを練習する場所で、「鴨川をどり」の会場として知られています。

 設計は、大阪松竹座(大正12年)http://gipsypapa.exblog.jp/8120412 や東京劇場(昭和2年)などを手がけ、劇場建築の名手といわれた大林組の技師だった木村得三郎。鉄筋コンクリート造り、地上4階建、地下1階。

先斗町歌舞練場 1927(昭和2)年

設計 : 木村得三郎(大林組)   施工 : 大林組>

DVDで見た映画。原作を読んでいたので、どこが使われどこが違うかなどを楽しみつつ。まだのんちゃんが能年玲奈だったんだなとか思って。2013年度前半が『あまちゃん』だったのか。

伊藤匡史(脚本も)『カラスの親指』2012年、160

武沢竹夫(タケ):阿部寛

入川鉄巳(テツ):村上ショージ

河合やひろ:石原さとみ

河合まひろ:能年玲奈

石屋貫太郎:小柳友

質屋の店主:ベンガル

競馬場の客:ユースケ・サンタマリア

豚々亭のマスター:戸次重幸

ノガミ:古坂大魔王

馬々亭の店員:なだぎ武(ザ・プラン9

ヒグチの手下:上田耕一

ヒグチ:鶴見辰吾

音楽:林祐介,Sightow

撮影:岡雅一

編集:後藤あずさ

製作会社:「カラスの親指」フィルム・パートナーズ

配給:20世紀フォックス、ファントム・フィルム

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by kogure613 | 2019-03-21 21:18 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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