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てんこもり堂 チェーホフ短編劇『熊』etc.@人間座スタジオ

2019/9/7(土)

人間座スタジオへ松ヶ崎駅から南下。やはりアトリエ劇研への道がいい。

上弦の月。右横に、どうも木星、ジュピター。明日には土星が近くにいるという。国立天文台のツイッター。左に少し弱い光が土星だろうか。

てんこもり堂第11回公演 チェーホフ短編劇『熊』etc.

演出:ふじもりたかし

80分、19時半にきちんと始まる。

アフタートークでふじもりさんが、仕事をしたあと週1.2度稽古する大変さを話す。

ほんとにそうだ。実は、チェーホフの『熊』は7/21にりっとう演劇祭で、さきら中ホールで公演したものを、小劇場空間に合わせて再構築したという。当初は、2つ目に公演した、ふじもとさん作の「えとせとら」の中の劇中劇(ロシアで見る)に『熊』を入れたかったらしい。

でも、この3部形式になったそうだ。

最初の朗読劇「かき」(チェーホフの短編小説)は、そのために急遽選ばれたというが、内容がくらいが当時のモスクワの父子の悲しい路上を鮮明に描いたもの。小笠香澄さんの朗読。影絵のように、冨田春奈さんが、8歳のお腹が空きすぎて、料理屋に面白半分に提供されたオイスター(かき)を食べ殻までかじるところ。お父さんが失職してどうしようもなく家をぐるぐる歩くところなど、演劇がもうそこには始まっていた。

2つめのふじもとたかし作「えとせとら」は関西弁のふじもとさんとその妻役の金乃梨子さんの会話劇。諦めているはずの一軒家2500万円、30年ローンに心惹かれる妻。なぜか、サバを食べたい夫。保育士をしているが役者にもなりたかった妻。年に一度の海外旅行をキャンセルして家を買うかどうか。この話は、チェーホフには家を守るとか捨てる話が多いことによって生まれたそうだ。それにしても、題名はてっきり「穴」というものだと思っていた。このスタジオにはこの「穴」があったから、そうしたのか、いや、作られたんだよなあとかちょっと考えた。

そしてメインディッシュの『熊』45分。MONOのバージョンをDVDで幾度となく授業用に再生したりしてきたので、本来のものは久しぶり。でも、結末も含めてコミカルなはずなのに、いつも不安になるのは変わらず。

冨田春奈さんの未亡人、お手伝いさん?に小笠香澄さん、「熊」になる亡夫の債権者に、ゆうぞうさん。ゆうぞうさんは、最初に可愛そうなお父さんシルエットがどうしても残像になっているので、攻撃的なのにどこか悲哀がある。まあ、それが結末へとうまくつながるのだろうが。シェークスピアもそうだが、古典的演劇は台詞が長くて、聞く方もちょっと覚悟がいる。

それにしても、2005年度に1回生だった、二人のゼミ生が、田辺剛さんにお願いしてできた、山科を連鎖してまわる「まちかど寸劇」に出演以降、めくるめく紙芝居にも参加、それを卒業研究にして、そのあともアーツシーンに関わっていることってかなり稀有。

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by kogure613 | 2019-09-07 22:28 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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