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劇団太陽族『辻の詩、風を待つ』アイホール 桃園会『わたしは家族』ウイングフィールド:こころネットKANSAIコラボレーション企画

2019/9/14(土)

今日はお芝居2つ。それもずっと観続けている劇団。メンバーがずいぶん替わったなあとか、あれこれ。桃園会はそもそも作・演出が替わっている。でも、やはり、桃園会は桃園会、もちろん、岩崎さんの太陽族は太陽族。

15時半にアイホールで、19時ウイングフィールド。心斎橋で降りて、迷わず中央軒で長崎ちゃんぽん900円。18時半すぎに到着。でも、少し忙しかったかも。

共通していたのは、歌われるところ。テネシー・ワルツだったような、江利チエミさんの日本語?時代がその頃だから。でも、桃園会の方はよく知っている歌だったのに、もう翌日には忘れていた。少しは、メモっておかねばなあ。ひょっとして「切手のないおくりもの」だったか?

アイホール。1450分ぐらいに行ったらもう36番だった。自分より上の方々も多かった。

劇団太陽族『辻の詩、風を待つ』作・演出:岩崎正裕。110分。

太陽族のメンバーの他、ステージナタリーにあるように、若いキャストさんたち。髭だるマンさんだけ馴染み。いつものように、アクの強い役柄・勝又。こういう男いるよねえというタイプ。ヤクザの須藤(山田まさゆき)もまあ同じ。山田まさゆきさんは、四國五郎(森本研典)の弟などもしている。確か、原爆詩集の峠三吉も彼だろう。

辻詩、広島。そして、渡鹿野島(売春島)を戯曲で結ぶ。事実と事実の間にフィクションで橋渡し。社会派の太陽族らしい味わい。ほっとするところもあるいが、その後の日本共産党のこととかを思うとき、それは現在からの目線だとしてもすこし悲しく虚しくはなる。

女将(岸部孝子)と入婿(保)の哀感。特に保さんが、飛び上がったり、何か飄々とした自由さがあって、髭だるマンさんだけが浮かび上がることはなかったか。私はそんなに違和感もなかったが、せん(篠原裕紀子)の衣装は、メイドカフェみたいだったと、夜の客席で話があって、そうかもなあと色々なことを鑑賞する人は思うのだと感心したりした。

「かしこしばい」・・・気になってあとで調べる。山本礼華(割り切った娼婦のひな役)と井上多真美(逃げたい娼婦のすず役、冒頭、四國五郎の介護をする施設スタッフでもある)

(参考)

劇団太陽族、岩崎正裕の新作「辻の詩、風を待つ」は売春島を巡る物語 ステージナタリー2019818https://natalie.mu/stage/news/344010

劇団太陽族「辻の詩、風を待つ」が、913日から15日まで兵庫のAIHALLで上演される。

 本作は、岩崎正裕が作・演出を手がける新作公演。岩崎は、三重県志摩市にある渡鹿野島を巡る高木瑞穂のルポルタージュ「売春島『最後の桃源郷』渡鹿野島ルポ」に触発されて本作を書き下ろした。

 ワタカノシマに住む女たちは身を売りながらも、明るく強く生きている。そんなワタカノシマへ渡った画家の四國五郎は、女たちに「あなた方は搾取されている」と説くが……

 キャストには、森本研典、岸部孝子、篠原裕紀子、佐々木淳子、中西由宇佳、韓寿恵といった劇団メンバーのほか、かしこしばいの山本礼華と井上多真美、笑の内閣の髭だるマン、突劇金魚の山田まさゆき、そして保が名を連ねた。>


ウイングフィールド。

桃園会第51回公演、こころネットKANSAIコラボレーション企画。

『わたしは家族』、作・演出:橋本健司。やはり110分ぐらいだったような。

そのあと、20分強のアフタートーク。精神保健福祉士の三好弘之さんとジャブサーのはせひろいちさん。司会が、橋本健司さんで、すごく謙虚な人みたいで、ほとんど、ゲストの二人が話している。はせさんのお芝居の感想、褒めているのに、それが褒めていないかも?と心配するところもはせさんらしい。

これは、心の中の歪んだ世界なのか。夢なのか、死後から見ているのか。ベッドに屋根というか枠。頭があたらないか、蹴躓かないかと心配になる。

海遊館が全面に。魚が上を通ったな。登場人物が浮き袋で泳いでいる。コマネチじゃないよ、クラゲだよ。

サンタマリア45分、観覧車10?分。

出演

はたもとようこ:わたし、パジャマでリュックがまずおかしい。どうも離婚していまは一人のようだ。開演前にヌードル系をすすっていた。それがあとにどう繋がるかは、ちょっと不明。

加納亮子:きみちゃん、たぶん「わたし」の子供。2019年には、独立して家を出ている。

大江雅子:妻、ベッド、足が攣る。妊娠していて、もう出産直前。お腹の中の子は「きみちゃん」。では、「わたし」の若い時かと一応推測しておく。

小坂浩之:夫。妻に優しいが、妻はどうもむくれている。感覚が過敏。耳栓をしているし、夫の臭いがたまらない。食べている音にも敏感で。カレーライスを2杯も食べる、それも急いで吸い込むように。

森川万里:すずさん。夫の祖母。夫が結婚する前は、すずさんが一番好きだった。だから、妻にはやいている。天保山のサンタマリアには一人で乗る。すずさんの夫と舟で夜逃げしたことがある。

橋本健司:「係の人」。すずさんの夫か、小坂さん役の「夫」の父親か。拒食症。カレーを食べたフリ。

https://ameblo.jp/tadatomi/entry-12525468564.html より

家族 私は家族 家族の一員

パジャマ着てる、リュックサックをせおったのはわたし 坂道  見上げる先

家族を考えてみよう。

<ものがたりのはじまり>

ここはどこだ セミが鳴いたあとの季節 ここはどこだ まっくら スポットライトが点滅し瞼の記憶が 蘇る 歩くきみちゃん  いない いる いない 舞台上にいるわたしは食事中だ パジャマを着たわたし いない パジャマを着たわたし いない いる わたしの見ている世界にわたしがいる きみちゃんがいる いつか見た未来 いる いる いない いない あるく あるく ゆっくりときみちゃんが歩く リュックサック リュックサックせおった帰り道 リュックサックをせおったのはわたしだ パジャマ着てる 坂道 わたしがひとり坂道で 見上げる先には>

<『わたしは家族』は、こころネットKANSAIと桃園会のコラボレーション作品です。

NPO法人こころネットKANSAIは、関西の医療福祉関係者、患者、一般市民など有志により200312月に発足しました。会員相互のネットワークをもって、こころの健康をキーワードに、問題の改善、予防啓発に寄与することを目的としています。

現在、ネットワークの拡がりにより、医療・福祉関係者のみならず、教育関係者、行政職員、弁護士、演劇関係者、マイノリティーの立場にある人など、様々な立場の人が垣根を超えて参加しています。「こころの健康」や「生きづらさ」を多方面より捉え直し、人と人とのつながりを大切にして、誰もが自分(私)らしく生活をするための予防啓発のあり方を探り続けています。>

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by kogure613 | 2019-09-14 22:27 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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