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青年団『走りながら眠れ』THEATRE E9 KYOTO 平田オリザ(アフタートーク)

2019/10/2(水)

青年団『走りながら眠れ』作・演出:平田オリザ THEATRE E9KYOTO、初日。

19時半過ぎから80分、平田オリザさんだけのアフタートーク。質問に対する応答中心。

人気があり、土曜日のソワレ追加。でも予約いっぱい。ただ当日券は出るとのこと。


この作品は、平田オリザさんの20歳代後半の作品。2011年、稽古をしていると東北の地震があったという。でも、この再演は脚本を変えることなく上演。今回の上演も同じく能島さんと古屋さん。この前、授業でまえの映像DVDの冒頭を少し観てもらった同じ二人の役者さんなので、当たり前だが途中まで台詞を鄒衍している感じ。

たまたま『アナキズム入門』(森元斎、ちくま新書)を読み進めていて、プルードンバクーニンクロポトキンルクリュときて、最後は暴れん坊のマラノ。ネストル・マフノ。なんと、大杉栄さんは、このマフノが好きすぎて長男にネストルと名付けたということ。これがお芝居中によく出てくる。3歳の娘は魔子らしいし。

ファーブル昆虫記のなかででてくるオサムシ。結構目にしているのに、名前をちゃんとつけてみたことがなかったな。


アフタートークで、最初と最後の歌のことを聞いてみた。オリザさん、結構この質問気に入ってくれて、ラジオカセットで入れた高石ともや(とナターシャセブン)の「山と川」だという。お芝居ともうまく接合される歌詞、アナーキーというのは、国家や政府なんて、大地、地球、自然現象に比べたら、短い歴史しかないという考え方。まあ、だから、自由恋愛だったりする。

気になる俳句「喪の列に入る順ありし藤袴 青木綾子」、ロマン・ロラン『民衆芸術論』(大杉栄も訳しているようだ)。


確かに今回の演出は、夫婦が体をつっつくことが多かった。性的であるし、自然的である。しかも生きていることの稀有さ。そういうことも、その直後を知っている観客たちには、突き刺さる。


能島瑞穂:伊藤野枝1895121 - 1923916

古屋隆太:大杉栄1885117 - 1923916

<短く、暑い夏。繰り返される、夫婦の何気ない日常。

1923年、関東大震災直後の混乱の中で虐殺された大正時代のアナキスト・大杉栄と妻の伊藤野枝を、あえて政治的な視点ではなく、全く別の視点から描いた異色作。

恋愛スキャンダルや幾度にもわたる投獄で世間を騒がせた壮絶な人生を辿りながら、どこまでも己を貫いた二人の最後の二ヶ月間。淡々と続いていく生活と、垣間見える死の予感を、丁寧にそして大胆に描いた、大人の会話劇。>

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青年団 平田オリザ・演劇展 vol.6『走りながら眠れ』 - 劇評 18/19+ https://criticism1819.hatenablog.com/entry/2019/02/24/224427 より

<当日パンフレットにも書かれている通り、「劇中で交わされる会話は全てフィクション」であるわけで、劇中で描かれているような些末で些細な会話をふたりが本当にしていたかどうかはわかりません。しかし、同じくパンフレットにて、「書かれているエピソードは、ほぼ史実に基づいています」と記されている通り、作中では、大杉が子供時代に猫を殺していたという、大杉の『自叙伝』にも書かれているエピソードが使われていたり、雑誌『青鞜』の執筆者であった野枝が大杉との噂話に興じている、心中未遂をしたという「平塚さん」や、作中では名前は明かされないものの、野枝が宮沢賢治に会ったことを大杉に話す際に、その宮沢を「変な人」と語っていたりするような、文学史的なトリビアを含めた会話を見るだけでも楽しい作品です。また、簡素な美術と照明変化、そして音響は風鈴だけという僅かな設えにも関わらず、どんどん話題が入れ替わりながら二人の日々が立ち上がっていく過程を眺めているだけでも、客席ではうっかり心地よくなれると思います。>

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by kogure613 | 2019-10-02 21:00 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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