山田洋次『学校』
2019年 10月 16日
2019/10/16(水)
校務を終えて観た映画。
山田洋次『学校』
ちょっと、山田洋次さん作品を敬遠していたが、なかなか見応えあり[昨日は同じく、黒澤明映画を観た]。
有名だったのに、はじめて観る。名前を知らなかった中江有里さん、いまは、脱役者さんしているのか。
山田洋次『学校』1993年、128分、松竹。
西田敏行:黒井先生
竹下景子:田島先生
田中邦衛:イノさん
裕木奈江:みどり
萩原聖人:カズ
中江有里:えり子
新屋英子:オモニ
翁華栄:チャン
神戸浩:修(おさむ)
すまけい:校長先生
河合茂:大江千里
音楽:冨田勲
<夜間中学校に勤める黒井はある日校長に呼び出され「そろそろ異動を」と薦められていた。しかし黒井は「私は夜間に根を生やして『古狸』と呼ばれたいんです」とつっぱねる。黒井のクラスには働きながら夜間に通うカズ、中学1年生で不登校になったえり子、不良のみどり、日本の社会になかなか馴染めない中国人の張、焼肉屋を経営するオモニ、脳性麻痺で言葉の不自由な修、そして長年の肉体労働で身体を酷使した競馬好きのイノさんがいた。それぞれに違った環境でそれぞれの悩みを抱えつつ夜間に通う生徒たち。
イノさんが体調不良で田舎に戻り、療養中(教室には不在)であるところから物語は始まる。>
<1993年11月6日(土)公開の日本映画。製作は松竹・日本テレビ放送網・住友商事。松竹創業百周年記念作品。日本テレビ放送網開局四十年記念作品。芸術文化振興基金助成作品。文部省特選。
幅広い年代の生徒が集まる夜間中学校を舞台に、挫折や苦境から立ちあがる人々を描いた。焼肉店を経営する在日コリアンのオモニ、中年になるまで文字が読めなかったイノさん(田中邦衛)などが登場する。
下敷きになったのは、松崎運之助(みちのすけ)『青春 夜間中学界隈』(教育史料出版会、1985年)である。イノさん(猪田)のモデルは実在の井上という生徒であり、映画のエピソード(競馬の話、医学部生に夜間中学を紹介された話、急病で死去した話など)もほぼ実話である。
この映画によって、夜間中学校は一挙に知名度が高まった。>