大島真寿美『ゼラニウムの庭』
2020年 01月 20日
2020/1/20(月)
専門演習、2つ。
ここで終わりなのに、来週あるかと錯覚。
読んだ本。一族の歴史の記録を書く主人公、そして、一族のなかでの中心者、成長が1/2で進むというかぐや姫的イレギュラーな女性を介して、どういうふうに繁栄し衰退するかを淡々と物語る。でも、形の上ではドキュメンタリーとして提示。
大島真寿美『ゼラニウムの庭』ポプラ文庫、2015年、2012年単行本。
<人は永遠の若さを願うけれど。彼女の秘密はあまりにも切ない。
2012年本屋大賞第3位『ピエタ』に続く、大島真寿美の次なる傑作。
おそらく、信じてはもらえまい。こんな話、信じるほうがおかしい。でも、たしかに彼女はそこにいる――
双子の妹は、その存在をひた隠しにされて育てられた。秘密の存在は、それを知る人々に、何もなければ意識せずに済んだはずのことを見せつけ、深く、大きな影響を与えていく。生きることの孤独と無常、そして尊さを描き出す物語。>
大島真寿美さん、1962年生まれなのね、演劇からの人か。
名古屋市生まれ。南山短期大学人間関係科卒。昭和60年/1985年より劇団「垂直分布」主宰(平成4年/1992年解散)。平成4年/1992年に「春の手品師」で文學界新人賞を受賞し作家デビュー。この年、すばる文学賞で最終候補作になった「宙の家」収録の同題作品集で、単行本デビューを果たす。