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「平清盛のマネー革命」 腐るお金「eumo」

2020/8/7(金)

英雄たちの選択。いままで、平清盛はやったことがなかったという。

平家物語は、平氏たちの実像を見えにくくしているのは確かだな。

平家武士の公家化というのも、少なくとも当初は、平氏たちがなんとか貴族的な趣味を身につけようとしたためであったわけだ。

 

また、平貞盛とその子清盛は、東アジアという広がりのなかで、米ドル的な通貨であった宋銭を普及させようと輸入した。これは銅という鉱物資源(鉄屑みたいだな)としての価値だったものが、貨幣としての価値になっていく。これは、飛躍的な価値創造だ。1万円札って原価20円ぐらいらしい。

一方、貴族や僧侶は、年貢を米や布で納めさせていた。つまり、通貨的意味もあってその価値は高かったが、宋銭が通貨として流通すると、米と布は、その物質の価値となって下がってしまう。

だから、反発は必至だった。

 

英雄たちの選択「平清盛のマネー革命~銭の力で新時代をひらけ!~」

https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2020-07-29&ch=10&eid=25790&f=2647

<平安末期、強大な武力と巧みな政治手腕で成り上がり、権力の座についた平清盛。「おごる平家も久しからず」と言われるように、貴族化し、権力に溺れて自滅したとも語られてきたが、その実像は、先見性溢れるグローバルな改革者だった。清盛は経済大国・宋から大量の銭を輸入。貨幣がまだ定着していない日本で、宋銭を新たな通貨に定めようとした。ところが、有力貴族や寺社勢力が猛反発。時代に先駆けた大胆な構想に迫る。>

 

たまたま、100de名著で、ミヒャエル・エンデの『モモ』をやりだした。朗読がのんちゃん。ぴったり。

 

時間と貨幣。

米が貨幣だったときは、米を保有していると、古米になっていき価値が減衰する。

マイナスの利子である。

この考えを一部の地域通貨がとったりした。

いま、また、地域通貨についての試みが多くなってきたという。日本の第一次地域通貨(エコマネーともいっていたな)ブームは30年弱ぐらい前か。

この「eumo」が気になって、こんなことを今日は呟いた。地域通貨の循環。

 

https://diamond.jp/articles/-/228258?page=3

<新井:ドイツの作家、ミヒャエル・エンデ氏の『エンデの遺言』という本には、「腐るお金」のことが書かれています。僕はそれを読んで、「腐るお金」のほうが人は幸せになれるんじゃないかと思いました。エンデといえば、時間泥棒をテーマにした作品『モモ』をご存知の方も多いですよね。

 eumoは「腐るお金」です。有効期限があるので貯められません。プリペイドカードの1000eumo1000円相当です。期限は3か月なのでどんどん使ってください。でも、みなさんは貯められないと不安になりますよね?

 今年9月からスタートしたeumoの実証実験では、期限が切れたものは共同の財布で管理し、より多く利用した人にお礼として再配分する仕組みです。eumoに共感する人たちのコミュニティで共同の財布をつくり、eumoによる感謝のやりとりをきちんと見える化することで透明性を担保します。使えば使うほどeumoが循環し、幸せな関係性ができれば、貯められない不安を解消できるんじゃないかと、僕たちは考えています。>


by kogure613 | 2020-08-07 22:30 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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