角田光代『対岸の彼女』
2020年 09月 06日
2020/9/6(日)
テレビ漬けになっている。
とくに警察ドラマ。
古いものが多い。BS。
小説を読む方が少しはまし。
この小説は、直木賞受賞作ということもあって、もうすこし、前向きに生きていくかという気持ちになった。
角田光代(かくたみつよ)『対岸の彼女』文春文庫、2007年。2004年単行本。
角田光代さん。名前は知っているが、『八日目の蝉』の映画の原作者さんだったから2作目かも知れない。女性起業家という姿が何か初めて見た気がする。掃除。『私の家政夫ナギサさん』を楽しんでいたから、なんか繋がる。
平成18年度ということは、2006年度か。結構、映像化が早いのだなあ。
専業主婦の幼稚園、働く主婦の保育園。分断。
中学高校のカースト。
友達がいないという恐怖。
<結婚する女、しない女。子供を持つ女、持たない女。それだけのことで、どうして女どうし、わかりあえなくなるんだろう。ベンチャー企業の女社長・葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めた専業主婦の小夜子。二人の出会いと友情は、些細なことから亀裂を生じていくが……。多様化した現代を生きる女性の姿を描く感動の傑作長篇。第132回直木賞受賞作。夏川結衣、財前直見が主演、堺雅人、根岸季衣、木村多江、香川照之、国分佐智子、多部未華子の豪華スタッフが共演したWOWOWのドラマは、平成18年度芸術祭テレビ部門(ドラマの部)優秀賞を受賞した。>
「対岸の彼女」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|角田光代 小説あらすじ&ネタバレ情報局
https://ara-suji.com/novel/1418/
田村小夜子(たむらさよこ)
本作のW主人公の一人。幼い子をもつ専業主婦。ママ友との付き合いに悩んでいる。もう一人の主人公・葵の下で掃除代行のパートとして働き始める。
楢橋葵(ならはしあおい)
本作のW主人公の一人。プラチナプラネットという旅行関連会社の女社長を務めている。中学時代にいじめにあい、片田舎に家族で引っ越す。進学した高校で魚子と出会う。
野口魚子(のぐちななこ)
葵の高校時代の親友。葵を軸にしたパートでは魚子との思い出が綴られていく。家が貧しく、いじめのターゲットになってしまう。
田村修二(たらむしゅうじ)
小夜子の夫。妻がパートに働きに出るのを快く思っていない。子供は可愛がるが、家事・育児の協力はない。
田村あかり(たむらあかり)
小夜子の3歳になる一人娘